鈴木眞哉『戦国史の怪しい人たち』
平凡社新書の一冊として平凡社より2008年に刊行されました。本書での「怪しい」とは、出自・経歴・事績などについての疑念や、「怪物」という意味合いです。そうした怪しい人々に関する通説・俗説を史料に基づいて検証していこう、というのが本書の主題ですが、新書という形式と、雑多な話題を扱っているということもあり、個々の検証はそれほど深く掘り下げられているわけではなく、いわば広く浅くといった感じで、戦国雑学本としての性格が強くなっているように思われます。だからといって、本書に価値がないわけではなく、気軽に面白く読めて、一般的な戦国雑学本よりは有用だとは思います。
本書でとくに面白かったのは、「沙也可」についてのNHKの歴史番組の制作の裏側についてです。「沙也可」とは、豊臣秀吉による朝鮮出兵のさいに、朝鮮軍に投降したとされる部将です。この「沙也可」が雑賀衆だったのではないか、とNHKの歴史番組では強く示唆されたそうです。じつはこの歴史番組の制作にあたって、NHKは著者に取材をしてきたそうで、「沙也可」が雑賀衆だという証拠は存在しない、と著者は述べたそうですが、番組では、著者の意図とは正反対の、根拠のない説明が語られていたそうです。テレビ番組では、こうしたことは珍しくないのかしれません。
本書でとくに面白かったのは、「沙也可」についてのNHKの歴史番組の制作の裏側についてです。「沙也可」とは、豊臣秀吉による朝鮮出兵のさいに、朝鮮軍に投降したとされる部将です。この「沙也可」が雑賀衆だったのではないか、とNHKの歴史番組では強く示唆されたそうです。じつはこの歴史番組の制作にあたって、NHKは著者に取材をしてきたそうで、「沙也可」が雑賀衆だという証拠は存在しない、と著者は述べたそうですが、番組では、著者の意図とは正反対の、根拠のない説明が語られていたそうです。テレビ番組では、こうしたことは珍しくないのかしれません。
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