小沢民主党代表が辞任表明
昨日、民主党の小沢一郎代表が、民主党代表を辞任すると表明しました。小沢代表には未だに根強い人気があり、小沢信者とも言うべき人が少なからずいます。かつては、「普通の国」と「構造改革」を目指す新自由主義的傾向の強い人々が小沢氏を支持していましたが、現在では、以前とは正反対に、新自由主義に批判的な人々が小沢氏を支持する傾向にあるように思われます。とはいえ現在でも、まだ小沢氏のかつての新自由主義路線の印象が強いのか、新自由主義的立場から小沢氏を支持する人々もいるようです。
現在の小沢氏の支持者には、小泉元首相の路線を毛嫌いする人々が多いようですが、昔から小沢氏のことが心底嫌いだった私には、新自由主義路線・対米従属の強化・マスコミを利用しての敵対勢力への守旧派とのレッテル貼りなど、小泉氏と新生党時代までの小沢氏との共通点が目立ち、そのために小泉内閣を支持する気にはなれませんでした。
小沢氏と小泉氏との最大の違いは、大衆を扇動する能力で、この点では小沢氏は小泉氏にとうてい及ばず、小沢氏が小泉氏のような広範な支持を得るのは難しいだろう、と思います。もっとも、これには弁舌能力・性格だけではなく外見の問題もあるように思われ、二枚目とまでは言えないにしても、わりと整った顔立ちの小泉氏にたいして、小沢氏は醜悪な悪人顔をしており、せめて、醜悪な容貌でも愛嬌があるか、悪人顔でも二枚目であれば、もっと大衆的な人気を得られたのではないか、と思います。もっとも、強い個人である(ありたい)と思っている以前の小沢信者には、こうした大衆受けしない点も、かえって見識のある玄人受けする政治家のように見えて、人気の一因になっていたように思われます。
民主党に合流してからの小沢氏は「転向した」との評価がもっぱらですが、正直なところ、政権奪取のために与党との違いを強調しようとした方便であり、あるていどの期間の政権を実現できたら、以前の路線にじょじょに回帰していくのではないか、との疑問もありました。たとえば近年では、小沢氏は親中派として少なからぬ日本人から評判が悪いのですが、野中広務氏らが自民党で大きな影響力を有していたころの自由党時代には、小沢氏は中国から警戒される政治家でした。それが、小泉政権で日中の政権間の関係が悪化し、自民党でも野中氏らの影響力が低下すると、中国に接近していったような印象があります。
これは、政治家としてある意味で「正しい」判断なのかもしれませんが、どうも小沢氏には、政権奪取のためなら手段を選ばない、といった印象を受けます。もっとも、小沢代表を熱心に支持している人々に言わせると、日本人の「生活を重視している」のだから、経済的に考えてみても、中国との親密な関係が日本には必要なのだ、ということなのかもしれません。まあそもそも、自由党時代の反中国的な政治姿勢にしても、自民党在籍時に竹下派での権力闘争に敗れたさい、中国利権の大半を掌握できなかったことに起因しているだけなのかもしれませんが。
以上の私の小沢氏についての雑感は、私の小沢氏への嫌悪感に基づいたもので、悪意に満ちた印象論であることは否定できません。ただ、上記の雑感がまったくの的外れであるとは思っていません。民主党も人材不足は深刻で、次の民主党代表が誰であるとしても、民主党が一時期の勢いを取り戻すのは難しそうです。4ケ月以内に行なわれる次の衆院選では、自民党単独で過半数を得るのは難しいにしても、自民党と公明党で合わせて過半数を得られそうで、政権交代という一点で一致してきた民主党は、分裂することになるのかもしれません。
現在の小沢氏の支持者には、小泉元首相の路線を毛嫌いする人々が多いようですが、昔から小沢氏のことが心底嫌いだった私には、新自由主義路線・対米従属の強化・マスコミを利用しての敵対勢力への守旧派とのレッテル貼りなど、小泉氏と新生党時代までの小沢氏との共通点が目立ち、そのために小泉内閣を支持する気にはなれませんでした。
小沢氏と小泉氏との最大の違いは、大衆を扇動する能力で、この点では小沢氏は小泉氏にとうてい及ばず、小沢氏が小泉氏のような広範な支持を得るのは難しいだろう、と思います。もっとも、これには弁舌能力・性格だけではなく外見の問題もあるように思われ、二枚目とまでは言えないにしても、わりと整った顔立ちの小泉氏にたいして、小沢氏は醜悪な悪人顔をしており、せめて、醜悪な容貌でも愛嬌があるか、悪人顔でも二枚目であれば、もっと大衆的な人気を得られたのではないか、と思います。もっとも、強い個人である(ありたい)と思っている以前の小沢信者には、こうした大衆受けしない点も、かえって見識のある玄人受けする政治家のように見えて、人気の一因になっていたように思われます。
民主党に合流してからの小沢氏は「転向した」との評価がもっぱらですが、正直なところ、政権奪取のために与党との違いを強調しようとした方便であり、あるていどの期間の政権を実現できたら、以前の路線にじょじょに回帰していくのではないか、との疑問もありました。たとえば近年では、小沢氏は親中派として少なからぬ日本人から評判が悪いのですが、野中広務氏らが自民党で大きな影響力を有していたころの自由党時代には、小沢氏は中国から警戒される政治家でした。それが、小泉政権で日中の政権間の関係が悪化し、自民党でも野中氏らの影響力が低下すると、中国に接近していったような印象があります。
これは、政治家としてある意味で「正しい」判断なのかもしれませんが、どうも小沢氏には、政権奪取のためなら手段を選ばない、といった印象を受けます。もっとも、小沢代表を熱心に支持している人々に言わせると、日本人の「生活を重視している」のだから、経済的に考えてみても、中国との親密な関係が日本には必要なのだ、ということなのかもしれません。まあそもそも、自由党時代の反中国的な政治姿勢にしても、自民党在籍時に竹下派での権力闘争に敗れたさい、中国利権の大半を掌握できなかったことに起因しているだけなのかもしれませんが。
以上の私の小沢氏についての雑感は、私の小沢氏への嫌悪感に基づいたもので、悪意に満ちた印象論であることは否定できません。ただ、上記の雑感がまったくの的外れであるとは思っていません。民主党も人材不足は深刻で、次の民主党代表が誰であるとしても、民主党が一時期の勢いを取り戻すのは難しそうです。4ケ月以内に行なわれる次の衆院選では、自民党単独で過半数を得るのは難しいにしても、自民党と公明党で合わせて過半数を得られそうで、政権交代という一点で一致してきた民主党は、分裂することになるのかもしれません。
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