ビタミンAの過剰摂取の危険性
4月4日付の読売新聞に、ビタミンAの過剰摂取の危険性を指摘する見解が掲載されていましたが、古人類学に関心のある人のなかには、河合信和『ネアンデルタール人と現代人』(文藝春秋社、1999年)などを読んで、人類が古くからビタミンAの過剰摂取により命を落としていたことを知っているかもしれません。
同書P169~171によると、170万年前頃の女性人骨には、ビタミンAの過剰摂取が認められ、それが直接の原因となって死亡した、とのことです。この女性は、致死量のビタミンAが含まれている肉食獣の肝臓を食べたのではないか、と推測されています。危険な肉食獣の肝臓をわざわざ食べていたということから、同書では、当時の人類は死肉漁り屋だったのではないか、と指摘されています。
同書P169~171によると、170万年前頃の女性人骨には、ビタミンAの過剰摂取が認められ、それが直接の原因となって死亡した、とのことです。この女性は、致死量のビタミンAが含まれている肉食獣の肝臓を食べたのではないか、と推測されています。危険な肉食獣の肝臓をわざわざ食べていたということから、同書では、当時の人類は死肉漁り屋だったのではないか、と指摘されています。
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