大河ドラマ『天地人』第17回「直江兼続誕生」

 昨日放送分の感想です。お船の夫である直江信綱は、兼続の家老就任など上田衆の優遇にたいして不満を抱いていた家臣に殺害されてしまいます。景勝は兼続に直江家の入り婿となるよう命じます。家老格の直江家を継承することで、兼続の家老就任の正統性を保障しようという意図もあったのでしょう。まあじっさいは、当主を突然失った家老格の直江家が養子を迎える必要があり、血縁関係のある兼続が養子として直江家を継承したことで、兼続の家老就任への道が開けた、ということなのでしょう。

 今回は、夫を失ったばかりのお船と夫婦関係になることにたいする、兼続のとまどいと、お船の複雑な心境が描かれ、両者の心理描写で終わるのかと思っていたら、一気に話が本能寺の変直前まで進み、やや意外でした。武田家は織田軍により滅亡に追い込まれ、上杉家も織田軍の侵攻の前に存亡の危機に立たされていますが、本能寺の変により情勢が一変することになります。本能寺の変を兼続がどう評価するのか、興味のあるところですが、単純に僥倖と喜ぶことはないのでしょう。

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