LB1の全身骨格の公開
LB1の全身骨格の復元がはじめて公開されたことが報道されました。比較のために、現代人の骨格が横に並べられていますが、改めてLB1の小ささを実感します。LB1はインドネシア領フローレス島の更新世末期の地層から発見された人骨で、この地層から発見された他の人骨群も含めてホモ属の新たな種フロレシエンシスと分類する場合、LB1はその正基準標本とされています。
LB1がホモ属の新種フロレシエンシスなのか、それとも病変の現生人類なのか、まだ議論は続いていますが、最近は新種説が優勢なように思われます。病変現生人類説はかんたんには諦めないでしょうが、おそらく新種説が覆されることはないでしょう。それにしても残念だったのは、LB1も含めてフロレシエンシスとされる人骨からのミトコンドリアDNA採取が失敗したことです。もしこれに成功していたら、LB1が現生人類なのか否か、現生人類ではないとしたら、いつ頃現生人類の先祖の系統と分岐したのか、重要な手がかりが得られたはずです。
LB1がホモ属の新種フロレシエンシスなのか、それとも病変の現生人類なのか、まだ議論は続いていますが、最近は新種説が優勢なように思われます。病変現生人類説はかんたんには諦めないでしょうが、おそらく新種説が覆されることはないでしょう。それにしても残念だったのは、LB1も含めてフロレシエンシスとされる人骨からのミトコンドリアDNA採取が失敗したことです。もしこれに成功していたら、LB1が現生人類なのか否か、現生人類ではないとしたら、いつ頃現生人類の先祖の系統と分岐したのか、重要な手がかりが得られたはずです。
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