大河ドラマ『天地人』第15回「御館落城」
昨日放送分の感想です。武田と和睦したことにより優位に立った景勝側は、景虎を降伏させようとしてお船を御館に派遣します。お船は景勝の母で景虎の義母にあたる仙桃院(謙信の姉)を説き伏せ、仙桃院の説得により景虎は景勝に降伏することを決意し、道満丸を人質として春日山に差し出そうとしますが、道満丸は暗殺されてしまいます。これに激怒した景虎は、再度景勝に攻撃を仕掛けるものの劣勢は覆せず、妻の華姫(景虎の妹で仙桃院の娘)とともに御館を脱出し、兼続の説得にもかかわらず、自害します。
こうして御館の乱は終結を迎えたわけですが、勝者となったはずの景勝は終始受動的で、対立したくなかったのに、周囲の思惑や行き違いなどから対立せざるをえなくなったように描かれています。景勝も景虎も善人として描くことで、御館の乱の悲劇性を強調する狙いがあったのでしょうが、その試みは、まったくの失敗ではないにしても、成功とは言えないように思います。
こうして御館の乱は終結を迎えたわけですが、勝者となったはずの景勝は終始受動的で、対立したくなかったのに、周囲の思惑や行き違いなどから対立せざるをえなくなったように描かれています。景勝も景虎も善人として描くことで、御館の乱の悲劇性を強調する狙いがあったのでしょうが、その試みは、まったくの失敗ではないにしても、成功とは言えないように思います。
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