NHK特集『大黄河』「第9集 仏陀の道」
NHK・BS2の「蔵出し劇場」で放映されているのを偶然知り、懐かしさもあって録画して見ました。この『大黄河』が放送されたのは私が中学2年生の頃で、この頃には、日本史だけではなく、いわゆる中国史にも強い関心をもっており、そういう時期に放送が開始されたことと、音楽が素晴らしいこともあって(この第9集において、麦積山石窟の紹介の場面などでBGMとして用いられている曲は、とくにお気に入りです)、たいへん熱心に見ていたことを思い出します。『シルクロード』の二番煎じ的なところは否めませんでしたし、中学2年生の私でさえ、中国政府に迎合的ではないのか、と疑問を抱くようなナレーションもありましたが、そのような欠点はあるにしても、ドキュメンタリーとして優れた作品だと思います。
今にして思うと、「仏陀の道」という視点は、多分に日本側の要望によるものかな、とも思います。無宗教だと言われることもある日本社会ですが、学校の歴史教育の影響などもあり、現代の多くの日本人の意識においても、仏教の存在感には大きいものがあると思います。『大黄河』が放送されていた頃と現代とでは、中国、とくに都市部の様相はかなり変わっているでしょうから、現在では、高度経済成長直前の中国のドキュメンタリーとしても、価値が高いと言えそうです。
今にして思うと、「仏陀の道」という視点は、多分に日本側の要望によるものかな、とも思います。無宗教だと言われることもある日本社会ですが、学校の歴史教育の影響などもあり、現代の多くの日本人の意識においても、仏教の存在感には大きいものがあると思います。『大黄河』が放送されていた頃と現代とでは、中国、とくに都市部の様相はかなり変わっているでしょうから、現在では、高度経済成長直前の中国のドキュメンタリーとしても、価値が高いと言えそうです。
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