150万年前頃の人類の足跡
150万年前頃の人類の足跡についての研究(Bennett et al., 2009)が報道されました。ケニアのイレレットで発見された150万年前頃の人類の足跡から、この足跡を残した人類には、アーチ構造・母趾が他の指と直線を成していること・踵から母指球や母趾へと体重を移動させるさいの歩き方などから、現生人類の歩行形態のあらゆる特徴が表れていた、と解釈されました。
タンザニアのラエトリでは、375万年前頃の人類の足跡が発見されていますが、これには類人猿的特徴も認められていました。この足跡の主がどの人類種か確定したわけではありませんが、ホモ=エレクトス(もしくはホモ=エルガスター)という可能性が高そうです。ともかく、遅くとも150万年前頃までには現生人類型の歩行形態を獲得していた人類種がいたことは間違いなく、長距離移動により適した歩行形態の獲得により、人類はアフリカを出て世界中に拡大することが容易となったのでしょう。
参考文献:
Bennett MR. et al.(2009): Early Hominin Foot Morphology Based on 1.5-Million-Year-Old Footprints from Ileret, Kenya. Science, 323, 5918, 1197-1201.
http://dx.doi.org/10.1126/science.1168132
タンザニアのラエトリでは、375万年前頃の人類の足跡が発見されていますが、これには類人猿的特徴も認められていました。この足跡の主がどの人類種か確定したわけではありませんが、ホモ=エレクトス(もしくはホモ=エルガスター)という可能性が高そうです。ともかく、遅くとも150万年前頃までには現生人類型の歩行形態を獲得していた人類種がいたことは間違いなく、長距離移動により適した歩行形態の獲得により、人類はアフリカを出て世界中に拡大することが容易となったのでしょう。
参考文献:
Bennett MR. et al.(2009): Early Hominin Foot Morphology Based on 1.5-Million-Year-Old Footprints from Ileret, Kenya. Science, 323, 5918, 1197-1201.
http://dx.doi.org/10.1126/science.1168132
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