大河ドラマ『天地人』第４回「年上の女」

　一昨日放送分の感想です。ホームドラマ・青春ドラマ的性格の強い回となりましたが、今後もこのような感じで話が進んでいくのでしょうか。兼続とお船との関係も進展したと言ってよさそうなのですが、今回の話を、後に兼続とお船が夫婦になったさいに上手く活かせるのか、楽しみではありますが、不安のほうが大きいというのが現時点での正直な感想です。

　今回は景虎と華姫との結婚も描かれましたが、やけにあっさりと結婚して打ち解けたなあ、という印象です。景虎は序盤の重要人物で、人間不信気味なところがあるという設定だけに、両者の心理的な距離の接近は、もうちょっと丁寧に描くべきだと思うのですが、序盤で消える脇役の扱いはこんなものなのでしょうか。華姫役の相武紗季さんは、演技面では不満があるのですが、初々しい感じがしますし、美人なので総合的にはなかなか満足しています。

　兼続にとってもう一人の重要な女性である初音も登場しましたが、演じる長澤まさみさんの演技は、やはり不満の残るものでした。ただ、『ラスト・フレンズ』の頃よりも肌荒れが目立たなかったのはよかったと思います。あるいは、メイク・映像技術が優れているということなのかもしれませんが、長澤さんは基本的にはかなりの美形ですし、スタイルもよいので、もう少し痩せれば、このドラマの華として充分の存在感を示せるのではないか、と期待しています。

　次回は、おそらく信長がもっとも目立つ話になりそうですが、今回の演技を見ていると、不安の残るところです。秀吉の演技もいぜんとして違和感の残るものですし、脚本面でもあまり期待できませんから、悲惨な出来になるのではないか、と心配しています。次回は三成と兼続との出会いも描かれるようで、このドラマでは三成も重要人物だけに、どのような出会いになるのか、注目しています。