光緒帝暗殺説が有力に

 以前より、暗殺説が唱えられていた光緒帝ですが、頭髪などから致死量を超える高濃度のヒ素が検出され、毒殺された疑いが濃厚になった、と報道されました。光緒帝の頭髪からは、同じ墓に埋葬された皇后の頭髪より最大で260倍の高濃度ヒ素が検出され、残留状況などから、短期間に致死量を上回る分量が摂取された、と断定されました。

 光緒帝が暗殺された可能性がきわめて高くなった、と言えそうですが、歴代の皇帝のなかには、怪しげな「薬」を飲んで寿命を縮めた人も少なくなかったようなので、あるいは、体によいと光緒帝自身も勧めた人物も信じていた「薬の服用」の結果、急死したという可能性もあるように思います。もっとも、これは清朝史に詳しくない私の妄想かもしれず、さすがに清朝の頃、しかも20世紀ともなると、皇帝がそのような「薬」を服用する可能性はほとんどなかったのかもしれませんが。

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