ケニア北部のカペド=タフス遺跡の年代と石器技術
エチオピア南部とケニア北部では、最古とされるホモ=サピエンスの化石と、最古とされる中期石器時代の遺跡が報告されており、初期現生人類の進化と文化を探るうえで、重要な地域と言えるでしょう。最近刊行された研究(Tryon et al., 2008)では、ケニア北部のカペド=タフス遺跡の年代推定と、隣接地域の遺跡との比較がなされています。
カペド=タフス遺跡の近くにあるシラリ火山からの火山灰層の分析により、カペド=タフス遺跡の年代は、初期現生人類がこの地域にいたと考えられる、135000~123000年前頃と推定されました。カペド=タフス遺跡の石器群を、隣接するトゥルカナやバリンゴ盆地の同年代のそれと比較すると、広範な技術的類似性が認められます。それでも、これらの地域の石器技術には多様性が認められ、その要因としては、地理的要因の影響も受ける、石材の獲得手段の違いが考えられます。
参考文献:
Tryon CA. et al.(2008): The Middle Stone Age of the northern Kenyan Rift: age and context of new archaeological sites from the Kapedo Tuffs. Journal of Human Evolution, 55, 4, 652-664.
http://dx.doi.org/10.1016/j.jhevol.2008.03.008
カペド=タフス遺跡の近くにあるシラリ火山からの火山灰層の分析により、カペド=タフス遺跡の年代は、初期現生人類がこの地域にいたと考えられる、135000~123000年前頃と推定されました。カペド=タフス遺跡の石器群を、隣接するトゥルカナやバリンゴ盆地の同年代のそれと比較すると、広範な技術的類似性が認められます。それでも、これらの地域の石器技術には多様性が認められ、その要因としては、地理的要因の影響も受ける、石材の獲得手段の違いが考えられます。
参考文献:
Tryon CA. et al.(2008): The Middle Stone Age of the northern Kenyan Rift: age and context of new archaeological sites from the Kapedo Tuffs. Journal of Human Evolution, 55, 4, 652-664.
http://dx.doi.org/10.1016/j.jhevol.2008.03.008
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