ナメクジウオのゲノム解読と脊椎動物の起源(追記有)
まだ日付は変わっていないのですが、6月21日分の記事を掲載しておきます。ナメクジウオのゲノムを解読し、脊椎動物の起源について論じた研究(Putnam et al.,2008)が報道されました。我々人間は脊椎動物ですが、分類学的には脊索動物門・脊椎動物亜門となります。脊椎は脊索から進化したとされ、これまでは、最初にホヤが生まれ、その後、形態がより脊椎動物に近いナメクジウオが出現した、と考えられていました。
しかし、ナメクジウオのゲノムをすべて解読し、すでに解読ずみの人間やホヤのゲノムと比べたところ、ナメクジウオが最初に生まれたことが確認できた、とのことです。論文の著者の一人である京都大学の佐藤矩行教授によると、遅くとも5億2千万年前に脊索動物の共通祖先からナメクジウオが分岐し、その後、脊椎動物に進化したとのことです。ホヤはその過程で分かれ、独自に進化したと考えられるそうです。
参考文献:
Putnam NH. et al.(2008): The amphioxus genome and the evolution of the chordate karyotype. Nature, 453, 1064-1071.
http://dx.doi.org/10.1038/nature06967
追記(2008年6月22日)
“fantasia*diapsida”というブログからトラックバックをいただきました。日本語の報道記事をまとめただけのこの記事よりずっと詳しく正確な解説がなされているので、ぜひお読みください。
しかし、ナメクジウオのゲノムをすべて解読し、すでに解読ずみの人間やホヤのゲノムと比べたところ、ナメクジウオが最初に生まれたことが確認できた、とのことです。論文の著者の一人である京都大学の佐藤矩行教授によると、遅くとも5億2千万年前に脊索動物の共通祖先からナメクジウオが分岐し、その後、脊椎動物に進化したとのことです。ホヤはその過程で分かれ、独自に進化したと考えられるそうです。
参考文献:
Putnam NH. et al.(2008): The amphioxus genome and the evolution of the chordate karyotype. Nature, 453, 1064-1071.
http://dx.doi.org/10.1038/nature06967
追記(2008年6月22日)
“fantasia*diapsida”というブログからトラックバックをいただきました。日本語の報道記事をまとめただけのこの記事よりずっと詳しく正確な解説がなされているので、ぜひお読みください。
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