レヴァントにおける早期ムステリアン
まだ日付は変わっていないのですが、6月17日分の記事を掲載しておきます。今年5月8~10日にかけて開催された、「中東およびその隣接地域の下部・中部旧石器時代」というシンポジウムにおける報告の要約です(P25)。イスラエルにあるハヨニム洞窟の中部旧石器時代の層の発掘と研究から、レヴァントにおける早期ムステリアンの特徴が考察されています。
ハヨニム洞窟の中部旧石器時代の層は、熱ルミネッセンス法と電子スピン共鳴法により、23~16万年前頃と推定されています。下部のE層とF層は細長い石刃と尖頭器の増加により特徴づけられますが、他の型の石器が見られないわけではありません。また、こうした石刃はさまざまな技法で得られます。
ハヨニム洞窟の中部旧石器時代の層では、ルヴァロワ技法の他に、ラミナール(薄片)と名づけられた技法も認められます。ハヨニム洞窟以外のタブン洞窟などの中部旧石器時代の層においても、それぞれ同じ比率というわけではないにしても、ルヴァロワ技法とラミナール技法の両方が用いられています。
参考文献:
Meignen L.(2008): Contribution of Hayonim cave assemblages to the understanding of the so-called «Early Levantine Mousterian». The Lower and Middle Palaeolithic in the Middle East and Neighbouring Regions.
ハヨニム洞窟の中部旧石器時代の層は、熱ルミネッセンス法と電子スピン共鳴法により、23~16万年前頃と推定されています。下部のE層とF層は細長い石刃と尖頭器の増加により特徴づけられますが、他の型の石器が見られないわけではありません。また、こうした石刃はさまざまな技法で得られます。
ハヨニム洞窟の中部旧石器時代の層では、ルヴァロワ技法の他に、ラミナール(薄片)と名づけられた技法も認められます。ハヨニム洞窟以外のタブン洞窟などの中部旧石器時代の層においても、それぞれ同じ比率というわけではないにしても、ルヴァロワ技法とラミナール技法の両方が用いられています。
参考文献:
Meignen L.(2008): Contribution of Hayonim cave assemblages to the understanding of the so-called «Early Levantine Mousterian». The Lower and Middle Palaeolithic in the Middle East and Neighbouring Regions.
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