脊椎動物最古の胎生
脊椎動物としては最古となる生仔出生例が確認された、との研究(Long et al.,2008)がBBCや読売新聞などで報道されました。オーストラリアのデボン紀後期の3億8000万年前頃の層から発見された板皮類(現在では絶滅した魚類で、現在確認されているかぎりでは、顎の骨をもつ最古の動物)の化石には、出産の証拠が残っていました。これにより、脊椎動物の生仔出生例は2億年ほどさかのぼることになりました。この板皮類はマテルピスキス=アッテンボローイと命名されました。
この化石では、1体の大きな胎仔が鉱化した臍帯で母体(体長25cm)につながっていたことが確認されました。板皮類はかつて大いに栄えたことがあり、その一種である3億8000万年前頃のマテルピスキス=アッテンボローイは、現在のサメやエイの一部と似た生殖生物学的性質を有していたことになります。このような化石が発見されることはきわめてまれで、たいへん貴重な発見だと言えます。
参考文献:
Long JA. et al.(2008): Live birth in the Devonian period. Nature, 453, 650-652.
http://dx.doi.org/10.1038/nature06966
この化石では、1体の大きな胎仔が鉱化した臍帯で母体(体長25cm)につながっていたことが確認されました。板皮類はかつて大いに栄えたことがあり、その一種である3億8000万年前頃のマテルピスキス=アッテンボローイは、現在のサメやエイの一部と似た生殖生物学的性質を有していたことになります。このような化石が発見されることはきわめてまれで、たいへん貴重な発見だと言えます。
参考文献:
Long JA. et al.(2008): Live birth in the Devonian period. Nature, 453, 650-652.
http://dx.doi.org/10.1038/nature06966
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