ドバイ国際レース・マーチステークス・高松宮記念結果

 ドバイ国際レースには今年も複数の日本馬が出走しました。UAEダービーにはイイデケンシンが、デューティフリーにはウオッカとアドマイヤオーラが、メインレースのワールドカップにはヴァーミリアンが出走しました。イイデケンシンは勝ち馬から大きく離された8着に終わりましたが、現時点での実力からするとこんなものでしょうか。

 ウオッカは勝ち馬から2馬身弱の4着とまずまずの好走で、やや引っかかったとはいえ、実力はほぼ発揮できたと言えるでしょう。アドマイヤオーラは苦しい競馬となって9着と完敗でしたが、ウオッカから大きく離されたわけではなく、こんなものでしょうか。弱い4歳牡馬勢のなかでは、ロックドゥカンブとともに上の世代の一線級と好勝負できるだろう数少ない馬の一頭だけに、今後の成長に期待したいところです。

 ヴァーミリアンは勝ったカーリンから大きく離された最下位と惨敗してしまいました。確かに相手が強かったのは間違いなく、勝てる可能性はほとんどなかったと思いますが、それでも過去にはキョウトシチーやワールドクリークが今回のヴァーミリアンよりもましな競馬をしていますし、ヴァーミリアン自身も昨年は今年よりもずっとましな競馬をしています。今回のヴァーミリアンはほとんど実力を発揮できなかったと言うしかないでしょう。


 中山ではマーチステークスが行なわれ、断然の人気となったフィフティーワナーが3~4角で先頭に立つという積極的な競馬を見せましたが、やはり早仕掛けだったのか、直線で伸びず3着に終わってしまい、ナナヨーヒマワリが差しきって勝ちました。エアジハード産駒の牡馬としては、初の中央重賞勝ちとなります。

 中京では高松宮記念が行なわれ、ファイングレインがゴール寸前でわずかにキンシャサノキセキをかわして勝ちました。ファイングレインは2枠4番に入ったので、前が開かずに追い込みが不発に終わるのではないかと考えて軽視していたのですが、上手い騎乗だったと思います。1番人気となったスズカフェニックスは出遅れてしまい、追い込んできたものの3着に終わりました。スズカフェニックスには安田記念での巻き返しに期待しています。

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