更新世の南アジアを知るには?
大津忠彦・常木晃・西秋良宏『世界の考古学5 西アジアの考古学』(同成社、1997年)は10年以上前に刊行された本ですが、今でもたいへん有益な一冊と言えるでしょう。私は同書に多くのことを教わりました。
同書は、同成社の『世界の考古学シリーズ』の一冊なのですが、
http://homepage3.nifty.com/douseisha/kouko/world/world.html
残念なのは、アフリカとインド(南アジア)を対象とした巻がないことです。もっとも、エジプト文明には1巻割り当てられていますし、菊池徹夫編『世界の考古学21 文字の考古学1』(2003年)にて、エジプト文明とインダス文明が取り上げられてはいますが、更新世の南アジアとアフリカは対象外となっています。
更新世のアフリカは多数の論文・書籍・報道などで取り上げられ、かなりの量になっていると言えるでしょうが、更新世の南アジアは、アフリカと比べると量的にはかなり劣るというのが現状だと思います。ましてや日本語文献となると、更新世のインドについてあるていど以上の量の記述がある本となると、ほとんどないのが現状ではないでしょうか。
山川出版社からは、世界各国史の一冊として辛島昇編『南アジア史』(2004年)が刊行されていますが、更新世の南アジアについては1ページちょっとしか触れられていません。ただ、南アジアの旧石器時代が三区分(~10万年前頃・10~4万年前頃・4~1万年前頃)されていることと、エレクトスらしき頭骨が発見されていることを知ったのは収穫でした。こういう状況のため、更新世の南アジアについては、どのような遺跡があり、どのような文化変遷があったのか、ほとんど分からないという状況です。
もちろん、更新世の南アジアにかんする文献は、世界全体で見ると色々とあるはずですから(私も少しだけ読んだことがあります)、私が更新世の南アジアについてほとんど知らないのは、私の勉強不足が要因であることは間違いありません。ただ、予備知識のほとんどない状況でいきなり英語の研究に手を出すのは、私の学識ではなかなか厳しいので、何か手ごろな文献がないか、検索を続けようと考えています。
本当は、旧石器時代の西アジアについて、『西アジアの考古学』を参照してまとめる予定だったのですが、前置きが長くなってしまったので、これだけで一つの記事として掲載することにします。
同書は、同成社の『世界の考古学シリーズ』の一冊なのですが、
http://homepage3.nifty.com/douseisha/kouko/world/world.html
残念なのは、アフリカとインド(南アジア)を対象とした巻がないことです。もっとも、エジプト文明には1巻割り当てられていますし、菊池徹夫編『世界の考古学21 文字の考古学1』(2003年)にて、エジプト文明とインダス文明が取り上げられてはいますが、更新世の南アジアとアフリカは対象外となっています。
更新世のアフリカは多数の論文・書籍・報道などで取り上げられ、かなりの量になっていると言えるでしょうが、更新世の南アジアは、アフリカと比べると量的にはかなり劣るというのが現状だと思います。ましてや日本語文献となると、更新世のインドについてあるていど以上の量の記述がある本となると、ほとんどないのが現状ではないでしょうか。
山川出版社からは、世界各国史の一冊として辛島昇編『南アジア史』(2004年)が刊行されていますが、更新世の南アジアについては1ページちょっとしか触れられていません。ただ、南アジアの旧石器時代が三区分(~10万年前頃・10~4万年前頃・4~1万年前頃)されていることと、エレクトスらしき頭骨が発見されていることを知ったのは収穫でした。こういう状況のため、更新世の南アジアについては、どのような遺跡があり、どのような文化変遷があったのか、ほとんど分からないという状況です。
もちろん、更新世の南アジアにかんする文献は、世界全体で見ると色々とあるはずですから(私も少しだけ読んだことがあります)、私が更新世の南アジアについてほとんど知らないのは、私の勉強不足が要因であることは間違いありません。ただ、予備知識のほとんどない状況でいきなり英語の研究に手を出すのは、私の学識ではなかなか厳しいので、何か手ごろな文献がないか、検索を続けようと考えています。
本当は、旧石器時代の西アジアについて、『西アジアの考古学』を参照してまとめる予定だったのですが、前置きが長くなってしまったので、これだけで一つの記事として掲載することにします。
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