小田中直樹『歴史学ってなんだ?』

 PHP新書の一冊として、2004年2月にPHP研究所より刊行されました。史実とは何か、歴史学は社会の役に立つのかという、この10年ほど日本で話題になった(こうした問いかけ自体以前からあるのですが)、歴史学をめぐる難問について、著者が真摯に考え、述べた一冊です。一般向けということがかなり意識されていて、平易な叙述となっていますが、その内容には深いものがあり、考えさせられるところが多い一冊だと思います。

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