新川登亀男『聖徳太子の歴史学』

 講談社選書メチエの一冊として、2007年2月に刊行されました。「近代に創られた“古代”の報告」を主題に、古代・中世・近世の聖徳太子像も含めて、聖徳太子像がどのように形成されてきたのか、当時の時代思潮に即して説明されています。本題もなかなか面白かったのですが、本題の根拠として挙げられた事例の中には、とくに法隆寺関係で私の知らないことが少なからずあり、自分の不勉強と無知を改めて思い知らされました。

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