有馬記念結果

　中山では今年の中央競馬を締めくくる有馬記念が行なわれました。レースはさほど速い流れにならず、前につけた人気薄のマツリダゴッホが最内を突いて勝ちました。鞍上の蛯名騎手がひじょうに上手く乗ったという感じですが、それにしても見事な勝利でした。マツリダゴッホは人気薄でしたが、中山コースは得意そうですし、調子も良さそうなので、一応私も印をつけていました。しかし、２着はあっても勝つのは難しいだろうと思っていただけに、この勝利には驚きました。

　２着にはダイワスカーレットが入り、前残りの展開で有力馬が力を出し切れなかったとはいえ、３着以下に２馬身半の差をつけたのは立派なものです。来年は、天皇賞（春）には出走しないでしょうが、宝塚記念や天皇賞（秋）やジャパンカップといった王道路線でも勝ち負けが期待できそうです。

　メイショウサムソンはジャパンカップに続いて後方からの競馬となり、レース中はその位置取りに唖然とするとともに、武豊騎手にたいして強い怒りを覚えたくらいですが、レース後の武豊騎手のコメントによると、前に行こうとしても行けなかったようです。メイショウサムソンはけっきょく８着と完敗で、新馬戦・未勝利戦・条件戦にしか出走したことのなかったレゴラスにも先着されているくらいですから、そもそも状態に問題があったのでしょう。メイショウサムソンには来年海外遠征の予定があるそうですが、エルコンドルパサーのような長期遠征をしても、手薄なＧＩをなんとか勝てるかどうか、といったところでしょう。

　３歳牡馬のロックドゥカンブは４着と大善戦しました。長距離には向かないでしょうが、２５００ｍ以下ではこの馬が３歳牡馬最強なのでしょう。まあそれでも、２着のダイワスカーレットには差をつけられてしまいましたが、南半球産ですから、今後の成長に期待できそうです。他の３歳牡馬には期待できそうにありませんから、来年はダイワスカーレットとともに古馬戦線を盛り上げてほしいものです。

　この有馬記念には、ＪＲＡ賞の最優秀古馬牡馬・最優秀３歳牝馬・年度代表馬争いもかかっていたのですが、マツリダゴッホが勝ったことにより、最優秀古馬牡馬と年度代表馬はアドマイヤムーン、最優秀３歳牝馬はダイワスカーレットで決まりでしょう。メイショウサムソンかウオッカが有馬記念を勝っていたら、年度代表馬の選出が白熱した可能性もあったのですが、どうもあっさりと決まりそうです。

　フジテレビのスーパー競馬は今日で最終回となり、来年から『みんなのケイバ』という番組が始まります。司会は川合俊一氏と‘ほしのあき’氏とのことですが、私には現在の福原直英氏と長野翼氏のほうがずっとましだろうと思えるので、残念でなりません。競馬初心者でも楽しめる番組作りとのことですが、川合俊一氏と‘ほしのあき’氏が司会で大丈夫か、はなはだ疑問です。井崎脩五郎氏の続投も番組内では明言がなく、降板ということでしょうか。井崎氏が出演しないとなると、ますます見る気がうせてしまいます。