出産と直立二足歩行
女性の脊椎骨は男性より湾曲しているので、妊娠中にも姿勢を保つことができる、との研究が報道されました。この湾曲の性差は、アウストラロピテクス属でも認められました。こうした適応は、妊娠中に捕食から逃げるさいに有利に働いたのではないか、と指摘されています。
直立二足歩行にともなう弊害を緩和するための形態学的特徴の一部が、確実に直立二足歩行をしていたとされるアウストラロピテクス属にまでさかのぼるのは、予想されたことではありますが、こうして検証された意義は大きいと思います。こうした特徴がどこまでさかのぼるのか、今後の研究に期待しています。
参考文献:
Katherine K. Whitcome, Liza J. Shapiro, and Daniel E. Lieberman.(2007): Fetal load and the evolution of lumbar lordosis in bipedal hominins. Nature, 450, 1075-1078.
http://dx.doi.org/10.1038/nature06342
直立二足歩行にともなう弊害を緩和するための形態学的特徴の一部が、確実に直立二足歩行をしていたとされるアウストラロピテクス属にまでさかのぼるのは、予想されたことではありますが、こうして検証された意義は大きいと思います。こうした特徴がどこまでさかのぼるのか、今後の研究に期待しています。
参考文献:
Katherine K. Whitcome, Liza J. Shapiro, and Daniel E. Lieberman.(2007): Fetal load and the evolution of lumbar lordosis in bipedal hominins. Nature, 450, 1075-1078.
http://dx.doi.org/10.1038/nature06342
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