大河ドラマ『風林火山』第44回「信玄暗殺」

 昨日放送分の感想です。宇佐美の命を受けた平蔵は駿河に赴き、寿桂尼の許可を得て諏訪家の遺児である寅王丸と面会し、武田への憎悪を煽ります。信玄が暗殺されても、義元の娘婿である義信が跡を継ぐということで、寿桂尼は平蔵の動きを黙認します。それにしても、成人後の寅王丸役の方の棒読みには驚きましたなあ。悪い意味で強烈な印象を残しました。

 信玄に斬りかかろうとした寅王丸ですが、すでに信玄に正体を見破られていました。寅王丸は信玄の器の大きさに触れていったんは改心しかけますが、義信に罵倒されて義信に斬りかかろうとし、三条夫人の侍女が義信の身代わりとして刺されて死んでしまい、寅王丸は寺に幽閉されます。これも信玄と義信の対立の一因になりそうで、『風林火山』ではそこまで扱われませんが、後の義信の失脚を示唆する演出になっているのでしょう。

 宇佐美の命でじっさいに動いた平蔵は、伝兵衛に姿を見られて屋敷に連れて行かれ、勘助に問い詰められますが、伝兵衛によって逃され、越後に帰還することになります。どうも、平蔵は最終回まで登場することになりそうで、平蔵が勘助を討ち取るという嫌な結末になるのですかねぇ。『風林火山』の足を引っ張っている一人である平蔵が、最終回まで出演するだろうということが残念でなりません。今回も含めて勘助が平蔵を殺す機会は他にもあっただけに、余計にその思いが強まってしまいます。

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  • 風林火山 第44話

    Excerpt: 宇佐美の調略の駒と化してしまった平蔵。今川家へ向かいます。 Weblog: 一期一会の彩りを求めて・・・ racked: 2007-11-06 00:02