遠藤農水相辞任

 遠藤農水相は、自身が組合長を務める農業共済組合の補助金不正受給問題の責任をとり、昨日午前に辞任しました。後任は若林前環境兼農水相で、改造をしたばかりの安倍内閣にとって、大きな痛手となってしまいました。二人つづけて問題のおきた農水相の人事については、安倍首相も細心の注意を払ったはずなのでしょうが、どうも詰めの甘いところが見られます。

 内閣改造の後にこうした情報が出てしまうのは、安倍首相が政界・官界をじゅうぶんに掌握していないためなのかもしれませんが、官僚と密接な関係を築くと癒着だの馴れ合いだのといって批判され、官僚の既得権を見直そうとして官僚との関係が冷えると、今度は官僚を掌握できていないと批判されることになりかねず、まあ首相というのはたいへん難しい立場にあるものです。まあしかし、それはじゅうような地位にある政治家の宿命のようなもので、なんとか折り合いをつけて多数の日本国民の利益になるような政治を進めていってもらいたいものです。

この記事へのコメント

ヤス
2007年09月05日 05:23
官僚と政治家の癒着…農林水産で実績を挙げる人は必ず何かやっているのか?と思ってしまうような失態ですね。他にもお金の問題も表面化していますし、ある意味、癒着も一党独裁の産物かなと思ってます。ただ野党第一党もくだらないスキャンダルが多いんですよね…。でも2大政党制が官僚を抑えるのに一番効果があるように思います。
2007年09月05日 22:06
政権交代がないと、どうも緊張感のない政治になってしまい、さまざまな癒着も生じてしまいますね。

それにしても、ある意味もっとも注目されていた農水相の人事でまた失敗するとは、何とかならなかったのでしょうか。

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    Excerpt: 相変わらずの『政治家=金』の問題が続いてますね。ホント呆れ果ててけっこう非難記事が多かった私でさえむしろ自重していたのですが…(そうしないと毎日こういう話題になってしまいます・怒)... Weblog: 一期一会の彩りを求めて・・・ racked: 2007-09-05 05:24