福田内閣発足
衆参で首班指名選挙の結果が異なるという予想通りの事態になりましたが、ともかく福田内閣が昨日発足しました。すでに自民党の役員人事は一昨日に決定されましたが、伊吹文部科学相の幹事長就任は意外でした。安倍内閣の改造から一ヶ月弱ということで、多くの大臣は留任するのではないかと予想されていたのですが、文科相と防衛相以外は再任となり(横滑りも含む)、予想通りとなりました。麻生前幹事長支持派の法相や経産相が再任となったのは意外でしたが、その他では、とくに意外な人事ではなかったように思います。
注目の麻生前幹事長は入閣せず、福田首相の側が麻生前幹事長の入閣を嫌ったのか、麻生前幹事長が福田内閣は短命と予測し、泥舟に乗るまいと考えたのか分かりませんが、福田内閣が短命に終わるとしても、次は民主党政権になるかもしれませんから、麻生前幹事長の前途は厳しそうです。
安倍内閣に続いて福田内閣も短命に終わるとの予想が多いようですが、判断の難しいところです。安倍内閣が短命に終わるだろうということを、安部内閣発足時またはその直前に予想していた人は、私も含めて少なからずいたでしょう。
https://sicambre.seesaa.net/article/200609article_1.html
https://sicambre.seesaa.net/article/200609article_21.html
安倍内閣が短命に終わるだろうと私が予想したのは、安倍前首相の個人的資質に問題があり、小泉内閣の残した難題に上手く対処できないだろう、と考えていたからです。まあ下品な言い方ではっきりと述べると、安倍前首相が幹事長や官房長官を務めていたころの話し方から判断すると、安倍前首相はかなり頭が悪そうだから、ということです。
健康面の問題といい知的資質といい、安倍前首相は首相の器ではなかったというか、そもそも政治家に相応しくない人だったのでしょう。安倍前首相の目指した方向性は正しかったと擁護する人もいますが、「正しい方針」を持っているだけの人なら、民間の日本人のなかに少なからずいることでしょう。
福田首相は安倍前首相よりはずっと頭がよさそうですが、権力への執着心は政治家としては強くなさそうですし、小泉内閣のときに官房長官を突然辞任したように、首相の座を突如として放り出す可能性も低くはないでしょう。そもそも、衰退期に入った日本には難問が山積しており、誰が首相でも舵取りは難しく、多数の国民が満足できるような業績をあげることはできないでしょうから、今後の内閣の多くは短期政権に終わりそうです。
また、9月23日分の記事でも述べたように、
https://sicambre.seesaa.net/article/200709article_24.html
福田首相の経験不足も気になるところです。福田首相の官房長官時代の対応は、上手く攻撃をかわすものとして高く評価されていますが、あれは官房長官だったから許されていたというところがあり、首相となると、もっと厳しい攻撃を受けることになるでしょうから、福田首相が耐え切れずに辞任という可能性は低くないでしょう。
自民党四役の人事は、「古い自民党」との印象を与えるものでしたが、内閣の人事では麻生前幹事長支持派の法相や経産相を再任させるなど、とりあえず懐の深さを見せるのに成功したと思います。ただ、福田首相が小泉元首相のような大衆的人気を得ることはないでしょうから、来春とも言われる衆院選で自民党が大きく議席を減らすことは間違いなく、あるいは民主党政権が誕生するかもしれません。
しかし、安倍前首相が犯した、松岡元農相と赤城元農相の問題に象徴されるような失態を福田首相が犯すとは考えにくいので、次の衆院選で与党がなんとか過半数を維持する可能性は低くないと思います。その場合、自民党以上に同床異夢の政党である民主党に内紛などさまざまな問題が生じ、福田内閣が長期政権となる可能性もあるでしょう。
注目の麻生前幹事長は入閣せず、福田首相の側が麻生前幹事長の入閣を嫌ったのか、麻生前幹事長が福田内閣は短命と予測し、泥舟に乗るまいと考えたのか分かりませんが、福田内閣が短命に終わるとしても、次は民主党政権になるかもしれませんから、麻生前幹事長の前途は厳しそうです。
安倍内閣に続いて福田内閣も短命に終わるとの予想が多いようですが、判断の難しいところです。安倍内閣が短命に終わるだろうということを、安部内閣発足時またはその直前に予想していた人は、私も含めて少なからずいたでしょう。
https://sicambre.seesaa.net/article/200609article_1.html
https://sicambre.seesaa.net/article/200609article_21.html
安倍内閣が短命に終わるだろうと私が予想したのは、安倍前首相の個人的資質に問題があり、小泉内閣の残した難題に上手く対処できないだろう、と考えていたからです。まあ下品な言い方ではっきりと述べると、安倍前首相が幹事長や官房長官を務めていたころの話し方から判断すると、安倍前首相はかなり頭が悪そうだから、ということです。
健康面の問題といい知的資質といい、安倍前首相は首相の器ではなかったというか、そもそも政治家に相応しくない人だったのでしょう。安倍前首相の目指した方向性は正しかったと擁護する人もいますが、「正しい方針」を持っているだけの人なら、民間の日本人のなかに少なからずいることでしょう。
福田首相は安倍前首相よりはずっと頭がよさそうですが、権力への執着心は政治家としては強くなさそうですし、小泉内閣のときに官房長官を突然辞任したように、首相の座を突如として放り出す可能性も低くはないでしょう。そもそも、衰退期に入った日本には難問が山積しており、誰が首相でも舵取りは難しく、多数の国民が満足できるような業績をあげることはできないでしょうから、今後の内閣の多くは短期政権に終わりそうです。
また、9月23日分の記事でも述べたように、
https://sicambre.seesaa.net/article/200709article_24.html
福田首相の経験不足も気になるところです。福田首相の官房長官時代の対応は、上手く攻撃をかわすものとして高く評価されていますが、あれは官房長官だったから許されていたというところがあり、首相となると、もっと厳しい攻撃を受けることになるでしょうから、福田首相が耐え切れずに辞任という可能性は低くないでしょう。
自民党四役の人事は、「古い自民党」との印象を与えるものでしたが、内閣の人事では麻生前幹事長支持派の法相や経産相を再任させるなど、とりあえず懐の深さを見せるのに成功したと思います。ただ、福田首相が小泉元首相のような大衆的人気を得ることはないでしょうから、来春とも言われる衆院選で自民党が大きく議席を減らすことは間違いなく、あるいは民主党政権が誕生するかもしれません。
しかし、安倍前首相が犯した、松岡元農相と赤城元農相の問題に象徴されるような失態を福田首相が犯すとは考えにくいので、次の衆院選で与党がなんとか過半数を維持する可能性は低くないと思います。その場合、自民党以上に同床異夢の政党である民主党に内紛などさまざまな問題が生じ、福田内閣が長期政権となる可能性もあるでしょう。
この記事へのコメント