大河ドラマ『風林火山』第33回「勘助捕らわる」

 昨日放送分の感想です。長尾家に捕らわれてしまった勘助がどのように窮地を脱するか、注目していたのですが、晴信が根来寺の津田監物に話をつけて、勘助が処刑される直前に長尾家に鉄砲が届き、勘助が助かるというご都合主義的な決着になり、落胆してしまいました。そもそも、武田の軍師になっている勘助が、間者として身を偽って単身越後に潜入するという設定にかなりの無理があります。宇佐美も言っていましたが、これでは勘助の間抜けさが目立つだけです。そういえば、勘助は間者に不向きだ、とずいぶんと前に今川義元も言っていましたねぇ・・・。

 今年の大河ドラマの脚本は全般的にかなりよい出来だと思うのですが、前々回から今回にかけての勘助の越後潜入と、上田原の戦いの前後の描写については、脚本の失敗だったように思われます。次回は、砥石城を奪うまでの真田の苦闘が描かれるようで、真田の絡む話には面白いものが多いので、いつものような脚本の冴えに期待したいところです。

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  • 風林火山 33話

    Excerpt: 前回の最後、『酒でも飲まぬか、山本勘助』からGackt景虎と宇佐美が一つになる傍ら、絶望の淵に追い遣られる勘助。明暗クッキリでしたね。 Weblog: 一期一会の彩りを求めて・・・ racked: 2007-08-21 20:44