大河ドラマ『風林火山』第２９回「逆襲！武田軍」

　一昨日放送分の感想です。上田原からなかなか兵を引かない晴信ですが、母親からの手紙を読み、兵を引きます。上田原での苦戦により、信濃での武田の威勢はいったん衰えますが、板垣の「遺産」と勘助の策謀のおかけで、信濃守護の小笠原の軍勢を塩尻峠で破り、再び信濃制圧へと進んでいきます。

　今回は、武田軍の上田原からの撤退と塩尻峠での勝利、晴信の目が覚めていくところが主題でしたが、信繁と諸角の決意や、小笠原と高遠の小物感全開の演技など、脇役陣が目立ったようにも思われます。とくに小笠原と高遠は、演技が上手いということもあって、脇役ながらたいへんな存在感を示していたように思います。高遠の登場はもうないようなのが残念でなりませんが、今年の大河ドラマは脇役陣の健闘が目立つので、今後も脇役陣の活躍に期待しています。

　ほかに気になったのは、小山田に引き取られた美瑠姫で、今回出産の場面がちょっと描かれたのですが、この子は小山田ではなく前夫の笠原清繁の種だと思います。小山田はそのことに気づいているのでしょうか？次回からは、いよいよ本格的に長尾家の当主・家臣団が登場するようで、今後は、武田と長尾との攻防が中心に描かれていくことになるのでしょう。