エチオピアで380~350万年前頃の人骨発見

 エチオピアのアファール砂漠において、380~350万年前頃の人骨(いくつかの完全な顎の骨と、一つの部分的な骨格)が発見された、との報道がありました。これらの人骨は、「ルーシー」として有名なアウストラロピテクス=アファレンシスの女性化石が発見された場所より、30km離れたところで発見されたそうです。380~350万年前頃の人骨は少なく、この間の人類進化史を構築するにあたって、貴重な資料となるでしょう。

 現在主流の人類種区分でいうと、この人骨は、アウストラロピテクス=アナメンシスとアウストラロピテクス=アファレンシスとの間の時代のもの、ということになります。この人骨が、アファレンシスとアナメンシスの中間的な特徴を示すのか、それとも両者とは異なる系統の人類種のものなのか、興味のあるところですが、現時点では断言できません。詳細な研究結果の発表が期待されます。

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