大河ドラマ『風林火山』第27回「最強の敵」

 昨日放送分の感想です。今回は、中盤最大の見せ場である上田原の戦いの前編といった感じで、ひじょうに濃い内容だったと思います。表面的には慢心しているように見える晴信の心中の不安が描かれたのも、その晴信にたいする板垣の遺言にも思える諫言もよかったと思います。勘助にたいする甘利の叱責も、軍師としての勘助をさらに成長させるためのものといった感じで、よかったと思います。

 次回で討ち死にということもあり、板垣と甘利の存在感が際立っていた回でした。その分、主人公の勘助の存在感が希薄になったしまった感がありますが、今回と次回は仕方のないところでしょう。信繁・諸角・晴信の母の会談や、小山田と美瑠姫との関係や、作中における小物の代表格である小笠原長時と高遠頼継との会談など、主要人物以外の描写にも見所があり、今年の大河ドラマは本当によくできていると思います。中盤最大の見せ場である次回がたいへん楽しみです。

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  • 風林火山 第27話

    Excerpt: さあいよいよVS村上編が始まったという感じでしたね。 志賀城を落とした晴信を止めるものはもはや居ないという状況。家臣が諌めますが焼け石に水…。 勘助の『最大の敵はお屋形様の心中にあり』という言葉が.. Weblog: 一期一会の彩りを求めて・・・ racked: 2007-07-13 07:28