日本最古の現生人類

 1968年に那覇市山下町で発見された37000年前頃の幼児の右足の骨は、現生人類(ホモ=サピエンス)のものであることが確認された、との報道がありました。
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200706091300_01.html

 37000年前の沖縄に現生人類以外の人類がいたとしたら、古人類学界は大騒ぎになったでしょうが、まあ予想通りの分析結果ということでしょう。もっとも、フロレシエンシスの例があるので、37000年前だと、東アジアにも現生人類以外の人類がいた可能性がないわけではありません。ただ、このブログでも何度も述べているように、フロレシエンシスには病変の現生人類説もあります。東アジアは更新世の人骨が少ないので、その意味でもこの幼児人骨は貴重だと言え、今後のさらなる研究に期待したいところです。

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