マイラーズカップ結果と皐月賞予想
阪神では安田記念の前哨戦であるマイラーズカップが行なわれ、ハットトリック・ローエングリン・スイープトウショウ・フサイチパンドラといった実績馬が出走してきて、なかなかの出走馬構成になりました。レースは、逃げたコンゴウリキシオーがそのまま逃げ切ってしまい、序盤はかかり気味だっただけに、驚かされました。2着にはスイープトウショウが入り、さすがの底力ですが、直線入口では狭いところに入り、抜け出すのに手間取った感じで、池添騎手の駄騎乗だったと思います。
スイープトウショウは追い込み馬だけに、このような不利を受けるのは仕方ないところもありますが、前任者の角田騎手といい現在の主戦の池添騎手といい、駄騎乗が目立つように思われます。昨秋の結果を見ていると、スイープトウショウはもう衰えたのかと思っていましたが、今日のレースを見ていると、まだ一線級でも通用するだけの力があるかもしれない、と思いなおしました。ディープインパクトやハーツクライが引退し、寂しい古馬戦線だけに、この馬の今後の活躍を期待したいところです。
明日は中山で皐月賞が行なわれ、今年の3歳世代からサンデーサイレンス産駒がいなくなるだけに、どの種牡馬の産駒が中心となるのか、注目していたのですが、特定の馬に集中することはなく、群雄割拠といった感じです。ただ、アグネスタキオン・ステイゴールド・マンハッタンカフェなど、サンデーサイレンス直仔である内国産種牡馬の産駒の出走が目立ちます。
これまでサンデーサイレンスと交配していた牝馬が、内国産種牡馬と交配するようになっているという事情があるので、単純な比較はできませんが、これまで春のクラシックではサンデーサイレンス産駒が大活躍し、内国産種牡馬産駒は出走数自体が少なく、内国産種牡馬産駒の牡馬による春のクラシック勝利は、サンデーサイレンス産駒のデビューする前のトウカイテイオー(1991年)までさかのぼらないといけないだけに、全体的な水準はこの十数年間よりも下がっているのかな、というのが率直な感想です。
アドマイヤオーラと人気を分け合っている無敗のフサイチホウオーですが、共同通信杯以来で中山コース未経験と、皐月賞で3着だった父ジャングルポケットと同じ臨戦過程なのが気になります。ただ、多頭数となるクラシックにおいて、競り合って強いのはやはり魅力です。もう一頭の有力候補アドマイヤオーラも、この時期までの2000mなら、世代のトップレベルの争いでも好勝負できそうです。
ヴィクトリーは行きたがるところがあるので、前走の若葉ステークスの直後は、クラシックでは厳しいかなと思ったのですが、リンカーンの半弟で父がブライアンズタイムですから、サンデーサイレンス産駒のいない今年の皐月賞ではもっとも血統的魅力があるとも言え、圧勝しても不思議はありません。新馬戦を勝っていきなり弥生賞に挑戦し、僅差の2着となったココナッツパンチは、父がマンハッタンカフェだけに、今後の成長と距離が伸びての活躍に期待したいところですが、どうも母系はステイヤー血脈ではないようですし、これまで2戦しかしていないことからも、多頭数となるここでは苦しそうです。
2歳王者のドリームジャーニーは、父がステイゴールド・母父がメジロマックイーンだけに、これからさらに成長して大物ステイヤーに育つ可能性も、このまま成長せずオープン下位で低迷する可能性もあって、なかなか判断の難しいところです。あまり器用ではなさそうなので、多頭数の中山コースでは厳しいでしょうが、驚くような圧勝劇の可能性もわずかながらあります。もしここで勝ち負けになるようなら、大物ステイヤーに育っていくでしょうが、器用ではなく、血統からはムラ馬である可能性が高そうなので(メジロマックイーンは、成績から受ける印象とは異なり、本質的にはムラ馬だと思います)、現役トップクラスの一頭と認められるようになったとしても、勝ち続けるというようなことはなく、たびたび不可解な敗戦を喫することになるでしょう。
毎日杯組とスプリングステークス組は、上記有力馬よりかなり劣ると思われますので、無印とします。とは言うものの、昨年はスプリングステークス組を軽視していたら、本番の皐月賞ではスプリングステークス組で1・2着が決まったわけで、今年もあるいは・・・という不安もありますが・・・。印は以下の通りです。
◎アドマイヤオーラ、○フサイチホウオー、▲ヴィクトリー、△ドリームジャーニー
スイープトウショウは追い込み馬だけに、このような不利を受けるのは仕方ないところもありますが、前任者の角田騎手といい現在の主戦の池添騎手といい、駄騎乗が目立つように思われます。昨秋の結果を見ていると、スイープトウショウはもう衰えたのかと思っていましたが、今日のレースを見ていると、まだ一線級でも通用するだけの力があるかもしれない、と思いなおしました。ディープインパクトやハーツクライが引退し、寂しい古馬戦線だけに、この馬の今後の活躍を期待したいところです。
明日は中山で皐月賞が行なわれ、今年の3歳世代からサンデーサイレンス産駒がいなくなるだけに、どの種牡馬の産駒が中心となるのか、注目していたのですが、特定の馬に集中することはなく、群雄割拠といった感じです。ただ、アグネスタキオン・ステイゴールド・マンハッタンカフェなど、サンデーサイレンス直仔である内国産種牡馬の産駒の出走が目立ちます。
これまでサンデーサイレンスと交配していた牝馬が、内国産種牡馬と交配するようになっているという事情があるので、単純な比較はできませんが、これまで春のクラシックではサンデーサイレンス産駒が大活躍し、内国産種牡馬産駒は出走数自体が少なく、内国産種牡馬産駒の牡馬による春のクラシック勝利は、サンデーサイレンス産駒のデビューする前のトウカイテイオー(1991年)までさかのぼらないといけないだけに、全体的な水準はこの十数年間よりも下がっているのかな、というのが率直な感想です。
アドマイヤオーラと人気を分け合っている無敗のフサイチホウオーですが、共同通信杯以来で中山コース未経験と、皐月賞で3着だった父ジャングルポケットと同じ臨戦過程なのが気になります。ただ、多頭数となるクラシックにおいて、競り合って強いのはやはり魅力です。もう一頭の有力候補アドマイヤオーラも、この時期までの2000mなら、世代のトップレベルの争いでも好勝負できそうです。
ヴィクトリーは行きたがるところがあるので、前走の若葉ステークスの直後は、クラシックでは厳しいかなと思ったのですが、リンカーンの半弟で父がブライアンズタイムですから、サンデーサイレンス産駒のいない今年の皐月賞ではもっとも血統的魅力があるとも言え、圧勝しても不思議はありません。新馬戦を勝っていきなり弥生賞に挑戦し、僅差の2着となったココナッツパンチは、父がマンハッタンカフェだけに、今後の成長と距離が伸びての活躍に期待したいところですが、どうも母系はステイヤー血脈ではないようですし、これまで2戦しかしていないことからも、多頭数となるここでは苦しそうです。
2歳王者のドリームジャーニーは、父がステイゴールド・母父がメジロマックイーンだけに、これからさらに成長して大物ステイヤーに育つ可能性も、このまま成長せずオープン下位で低迷する可能性もあって、なかなか判断の難しいところです。あまり器用ではなさそうなので、多頭数の中山コースでは厳しいでしょうが、驚くような圧勝劇の可能性もわずかながらあります。もしここで勝ち負けになるようなら、大物ステイヤーに育っていくでしょうが、器用ではなく、血統からはムラ馬である可能性が高そうなので(メジロマックイーンは、成績から受ける印象とは異なり、本質的にはムラ馬だと思います)、現役トップクラスの一頭と認められるようになったとしても、勝ち続けるというようなことはなく、たびたび不可解な敗戦を喫することになるでしょう。
毎日杯組とスプリングステークス組は、上記有力馬よりかなり劣ると思われますので、無印とします。とは言うものの、昨年はスプリングステークス組を軽視していたら、本番の皐月賞ではスプリングステークス組で1・2着が決まったわけで、今年もあるいは・・・という不安もありますが・・・。印は以下の通りです。
◎アドマイヤオーラ、○フサイチホウオー、▲ヴィクトリー、△ドリームジャーニー
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