ドバイ国際競争とダービー卿チャレンジトロフィーと大阪杯結果
本日未明にドバイ国際競争が行なわれ、日本からも計8頭が出走しました。ゴドルフィンマイル(古馬GII、ダート1600m)に出走したフサイチリシャールは6着に終わり、スプリングアットラストが完勝しました。直線で前が開かなかったように見えましたが、不利がなくても、とても勝ち負けは難しかったかな、という感じでした。
UAEダービー(3歳GII、ダート1800m)に出走したビクトリーテツニーは5着に終わり、アジアティックボーイが2着のジャックジュニアに9馬身半差をつけて大楽勝しました。アジアティックボーイは前評判の高かった馬で、今回のドバイワールドカップにも出走したディスクリートキャットやインヴァソールのように、UAEダービーの後に大活躍するのではないか、と期待しています。ビクトリーテツニーは大差をつけられての5着でまったく勝負にならず、今後も、この時期の日本馬が一定水準いじょうの国際レースで勝ち負けになるのは難しそうです。
ドバイゴールデンシャヒーン(古馬GI、ダート1200M)に出走したアグネスジェダイとシーキングザベストは、それぞれ10・11着に終わり、ケリーズランディングが勝ちました。日本のダート路線の馬がこの距離のダートGIを勝つのは今後も難しそうで、芝路線で活躍していて、ドバイのダートコースにも適性のありそうな馬を出走させなければ、とても勝てそうにありません。それも、普通の一流馬ではおそらく通用せず、タイキシャトル級の超一流馬でないと、勝ち負けまでもっていけないでしょう。
ドバイシーマクラシック(古馬GI、芝2400m)に出走したポップロックは6着に終わり、一昨年の香港カップの勝ち馬ヴェンジャンスオブレインが混戦から抜け出して勝ちました。ポップロックはどうも流れに乗れなかった感じですが、この後はどのレースに出走するのでしょうか?ディープインパクトとハーツクライの引退した今年の日本の古馬芝長距離路線はかなり手薄なだけに、この馬も有力候補の一頭と言えますが、天皇賞(春)は日程的に厳しそうなので、宝塚記念・ジャパンカップ・有馬記念が目標でしょうか?あるいは、昨年2着だったメルボルンカップに今年も出走するかもしれません。
ドバイデューティフリー(古馬GI、芝1777m)に出走したアドマイヤムーンとダイワメジャーの着順はそれぞれ1・3着で、日本馬2頭とも好走しました。ダイワメジャーは先行してよい感じで直線に入ってきたのですが、やや遅い流れだったようで、切れ味勝負になったのが敗因と言えるかもしれません。逆にアドマイヤムーンは切れ味勝負で強いということなのでしょうが、昨年の香港カップ2着につづいての海外での好走で、今後も積極的に海外に遠征しそうです。アドマイヤムーンの今後の出走予定ですが、クイーンエリザベスII世カップ→安田記念→宝塚記念→天皇賞(秋)→香港カップとなる可能性が高そうです。
ドバイワールドカップ(古馬GI、ダート2000m)に出走したヴァーミリアンは大きく離された4着に終わり、上位の馬との力の差を見せつけられた結果になりました。勝ったのは昨年のBCクラシックの勝ち馬インヴァソールで、1馬身3/4差の2着には、ウッドワードステークスの勝ち馬で昨年のBCクラシック3着のプレミアムタップが入りました。インヴァソールは文句なしにダート路線の世界最強馬といってよいでしょう。2着から8馬身差の3着には、昨年の安田記念の勝ち馬ブリッシュラックが入りました。
ヴァーミリアンは芝でも結果を出しているだけに、日本国内のダートコースだけで結果を残している馬よりは通用する可能性があったのですが、やはり中央競馬の芝コースで一線級の能力を示している馬でないと、このレースではとても勝ち負けまでいかないようです。それでも、米国の名馬が出走してくるとほとんど勝算はなく、米国のトップクラスの馬が出走してこず、日本の芝路線においてトップクラスで、ドバイのダートコースに適性のある馬が出走した場合のみ、勝算があるということなのでしょう。
中山ではダービー卿チャレンジトロフィーが行なわれ、前走準オープン勝ちの5歳馬ピカレスクコートが完勝し、一気に重賞勝ちを達成しました。このブログで弱いと言い続けてきた5歳世代ですが、ダートと芝短距離路線ではなかなかの結果を残すようになってきました。ただ、芝中長距離路線ではさっぱりですが・・・。
阪神では過去の勝ち馬に名馬がずらりと並ぶ伝統の大阪杯(21世紀になってからの勝ち馬は、1980~1990年代と比較して劣るように思われますが・・・)が行なわれ、昨年の二冠馬メイショウサムソンが出走してきたので注目していたのですが、中団につけて早めに動き始め、シャドウゲイトを半馬身差退け、昨年の日本ダービー以来の勝利となりました。
皐月賞・日本ダービーの二冠馬がその後勝てず、大阪杯で僅差の勝利という、瀬戸口厩舎の先輩(メイショウサムソンは、瀬戸口調教師の引退により、この春から高橋厩舎所属となっていますが)ネオユニヴァースと似たような臨戦過程で天皇賞(春)に出走することになります。ネオユニヴァースは天皇賞(春)で人気になって惨敗でしたが、メイショウサムソンはどうでしょうか。
今日の勝利により、メイショウサムソンが復活したという考えもあるかもしれませんが、私は、メイショウサムソンは3歳春からほとんど成長しておらず、天皇賞(春)をはじめとして、今後古馬中長距離のGIで勝ち負けになるのは難しいと思います。メイショウサムソンの父のオペラハウスが古馬になって活躍し、オペラハウス産駒のテイエムオペラオーが古馬になって驚異的な成績を残したため、メイショウサムソンにも成長力と古馬になっての活躍を期待する見解が少なからずあるのですが、この馬は完成度の高さで二冠馬になったという感じで、昨秋に勝てなかったのは、馬体を絞りきれなかったとか、調子がもうひとつだったとかいうことではなく、他馬が成長してメイショウサムソンを追い越したということであり、この馬の能力は、現在の古馬芝中長距離路線のトップクラスにはわずかに及ばない、という程度だと思います。
じっさい、今日も勝ったとはいえ、2~6着を芝中長距離路線でたいへん弱い5歳世代が占めているように、かなり相手に恵まれた感じで、今後も、相手に恵まれた前哨戦では勝てるかもしれませんが、相手のそろうGIで勝つのは、おそらく無理でしょう。ただ、メイショウサムソンは頭の良さそうな馬で、適応力がありそうですから、勝てそうにない日本国内にとどまるよりは、適性のありそうなコースの手薄な海外GIを狙えば、この後もいくつかGIを勝てるかもしれません。
UAEダービー(3歳GII、ダート1800m)に出走したビクトリーテツニーは5着に終わり、アジアティックボーイが2着のジャックジュニアに9馬身半差をつけて大楽勝しました。アジアティックボーイは前評判の高かった馬で、今回のドバイワールドカップにも出走したディスクリートキャットやインヴァソールのように、UAEダービーの後に大活躍するのではないか、と期待しています。ビクトリーテツニーは大差をつけられての5着でまったく勝負にならず、今後も、この時期の日本馬が一定水準いじょうの国際レースで勝ち負けになるのは難しそうです。
ドバイゴールデンシャヒーン(古馬GI、ダート1200M)に出走したアグネスジェダイとシーキングザベストは、それぞれ10・11着に終わり、ケリーズランディングが勝ちました。日本のダート路線の馬がこの距離のダートGIを勝つのは今後も難しそうで、芝路線で活躍していて、ドバイのダートコースにも適性のありそうな馬を出走させなければ、とても勝てそうにありません。それも、普通の一流馬ではおそらく通用せず、タイキシャトル級の超一流馬でないと、勝ち負けまでもっていけないでしょう。
ドバイシーマクラシック(古馬GI、芝2400m)に出走したポップロックは6着に終わり、一昨年の香港カップの勝ち馬ヴェンジャンスオブレインが混戦から抜け出して勝ちました。ポップロックはどうも流れに乗れなかった感じですが、この後はどのレースに出走するのでしょうか?ディープインパクトとハーツクライの引退した今年の日本の古馬芝長距離路線はかなり手薄なだけに、この馬も有力候補の一頭と言えますが、天皇賞(春)は日程的に厳しそうなので、宝塚記念・ジャパンカップ・有馬記念が目標でしょうか?あるいは、昨年2着だったメルボルンカップに今年も出走するかもしれません。
ドバイデューティフリー(古馬GI、芝1777m)に出走したアドマイヤムーンとダイワメジャーの着順はそれぞれ1・3着で、日本馬2頭とも好走しました。ダイワメジャーは先行してよい感じで直線に入ってきたのですが、やや遅い流れだったようで、切れ味勝負になったのが敗因と言えるかもしれません。逆にアドマイヤムーンは切れ味勝負で強いということなのでしょうが、昨年の香港カップ2着につづいての海外での好走で、今後も積極的に海外に遠征しそうです。アドマイヤムーンの今後の出走予定ですが、クイーンエリザベスII世カップ→安田記念→宝塚記念→天皇賞(秋)→香港カップとなる可能性が高そうです。
ドバイワールドカップ(古馬GI、ダート2000m)に出走したヴァーミリアンは大きく離された4着に終わり、上位の馬との力の差を見せつけられた結果になりました。勝ったのは昨年のBCクラシックの勝ち馬インヴァソールで、1馬身3/4差の2着には、ウッドワードステークスの勝ち馬で昨年のBCクラシック3着のプレミアムタップが入りました。インヴァソールは文句なしにダート路線の世界最強馬といってよいでしょう。2着から8馬身差の3着には、昨年の安田記念の勝ち馬ブリッシュラックが入りました。
ヴァーミリアンは芝でも結果を出しているだけに、日本国内のダートコースだけで結果を残している馬よりは通用する可能性があったのですが、やはり中央競馬の芝コースで一線級の能力を示している馬でないと、このレースではとても勝ち負けまでいかないようです。それでも、米国の名馬が出走してくるとほとんど勝算はなく、米国のトップクラスの馬が出走してこず、日本の芝路線においてトップクラスで、ドバイのダートコースに適性のある馬が出走した場合のみ、勝算があるということなのでしょう。
中山ではダービー卿チャレンジトロフィーが行なわれ、前走準オープン勝ちの5歳馬ピカレスクコートが完勝し、一気に重賞勝ちを達成しました。このブログで弱いと言い続けてきた5歳世代ですが、ダートと芝短距離路線ではなかなかの結果を残すようになってきました。ただ、芝中長距離路線ではさっぱりですが・・・。
阪神では過去の勝ち馬に名馬がずらりと並ぶ伝統の大阪杯(21世紀になってからの勝ち馬は、1980~1990年代と比較して劣るように思われますが・・・)が行なわれ、昨年の二冠馬メイショウサムソンが出走してきたので注目していたのですが、中団につけて早めに動き始め、シャドウゲイトを半馬身差退け、昨年の日本ダービー以来の勝利となりました。
皐月賞・日本ダービーの二冠馬がその後勝てず、大阪杯で僅差の勝利という、瀬戸口厩舎の先輩(メイショウサムソンは、瀬戸口調教師の引退により、この春から高橋厩舎所属となっていますが)ネオユニヴァースと似たような臨戦過程で天皇賞(春)に出走することになります。ネオユニヴァースは天皇賞(春)で人気になって惨敗でしたが、メイショウサムソンはどうでしょうか。
今日の勝利により、メイショウサムソンが復活したという考えもあるかもしれませんが、私は、メイショウサムソンは3歳春からほとんど成長しておらず、天皇賞(春)をはじめとして、今後古馬中長距離のGIで勝ち負けになるのは難しいと思います。メイショウサムソンの父のオペラハウスが古馬になって活躍し、オペラハウス産駒のテイエムオペラオーが古馬になって驚異的な成績を残したため、メイショウサムソンにも成長力と古馬になっての活躍を期待する見解が少なからずあるのですが、この馬は完成度の高さで二冠馬になったという感じで、昨秋に勝てなかったのは、馬体を絞りきれなかったとか、調子がもうひとつだったとかいうことではなく、他馬が成長してメイショウサムソンを追い越したということであり、この馬の能力は、現在の古馬芝中長距離路線のトップクラスにはわずかに及ばない、という程度だと思います。
じっさい、今日も勝ったとはいえ、2~6着を芝中長距離路線でたいへん弱い5歳世代が占めているように、かなり相手に恵まれた感じで、今後も、相手に恵まれた前哨戦では勝てるかもしれませんが、相手のそろうGIで勝つのは、おそらく無理でしょう。ただ、メイショウサムソンは頭の良さそうな馬で、適応力がありそうですから、勝てそうにない日本国内にとどまるよりは、適性のありそうなコースの手薄な海外GIを狙えば、この後もいくつかGIを勝てるかもしれません。
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