大河ドラマ『風林火山』第１２回「勘助仕官」

　昨日放送分の感想です。信虎を迎えるという役目を果たした勘助ですが、褒美をもらっただけで、荒れ寺で日々を過ごしていました。武田家への仕官のために、策を弄して青木大膳を殺してまで板垣信方に取り入ろうとした勘助を、板垣は殺そうとしますが、思いなおして晴信に判断を委ねることにします。板垣から勘助について報告を受けた晴信は、板垣の性分をも考慮した深い策だと勘助を絶賛し、知行１００貫で勘助を召抱えることにします。板垣や駒井相手に晴信が一人で盛り上がっている様子は笑えました。

　居並ぶ重臣たちの前で晴信と対面した勘助ですが、晴信は勘助の知行をさらに加増して２００貫とし、晴の一字を与えて晴幸と名乗るよう命じます。大した経験もない勘助にたいするあまりの厚遇に、家臣団からは異論が出ますが、晴信は初陣での経緯を偽ってまで家臣団の異論を封じます。しかし、厚遇される勘助に不満のある甘利らが勘助に剣術の試合を挑み、晴信の命で勘助は原と試合することになり・・・というところで今回は終了です。

　勘助・晴信・板垣・青木の腹の探り合いや、厚遇される勘助にたいする武田家臣団の嫌がらせなど、だれることなく話が続いたので、なかなか面白かったと思います。次回以降も今回ていどの水準を維持できれば、私がみた大河ドラマのなかではもっとも面白い作品になりそうで、今後も期待したいところです。