日経賞と毎日杯結果、高松宮記念予想

 中山では天皇賞の前哨戦でもある日経賞が行なわれ、エリザベス女王杯で繰り上がりの1着となり、ジャパンカップでもメイショウサムソンに先着しての5着とまずまず好走したフサイチパンドラが出走してきたので注目していたのですが、前につけながら勝負どころでついていけず、直線でも伸びず9着に終わりました。
 勝ったのはネヴァブションで、先に抜け出したマツリダゴッホを交わし、トウショウナイトの追撃を半馬身抑えて勝ちました。ネヴァブションは力をつけてきているとは思いますが、昨年の菊花賞では10着に負けていて、2着のトウショウナイト・3着のマツリダゴッホとともに本番の天皇賞(春)では厳しそうで、本番ではやはり阪神大賞典の上位組が有力でしょう。

 阪神では3歳重賞の毎日杯が行なわれ、メジロマックイーン産駒のマイネルヘンリーが出走してきたので注目していたのですが、スタートがあまりよくなく、直線では前が塞がるという、復帰したばかりの藤田騎手のどうしようもない駄騎乗もあって、残念ながら12着に終わりました。しかし、母の父サドラーズウェルズ・祖母の父ヴェイグリーノーブルという血統だけに、距離が伸びての活躍に期待したいところです。もっとも、マイネルの馬だけに、厳しい稽古による完成度の高さで2勝しただけで、今後の成長はほとんどないという可能性も低くはないのですが・・・。無事であれば、この後は青葉賞に出走してもらいたいのですが、疲れがあるようなら、菊花賞・さらには天皇賞(春)を目標に、しばらく休養して立て直してほしいと思います。
 勝ったのは一番人気のナムラマースで、おそらくこの後は皐月賞に出走するでしょうし、皐月賞でも3~4番人気くらいになりそうですが、この10年間、毎日杯組で皐月賞を勝った馬はテイエムオペラオーくらいで、そのテイエムオペラオーは毎日杯で圧勝でしたから、今日の勝ち方からして、皐月賞で勝ち負けになるのは難しいと思います。

 明日の高松宮記念は、どの馬が勝つかという興味よりも、低迷の続く日本短距離路線に何とかスターホースが登場してほしいとの願望のほうが強いのですが、低い水準での大混戦といった感じで、なんとも困ったものです。中京の1200mで強いシーイズトウショウはもう7歳で、久々の出走となるので惨敗も考えられますが、コース適性の高さから勝ったとしても不思議ではありません。
 前哨戦のシルクロードステークスを勝ったエムオーウイナーはフラワーパークの甥で、父はフラワーパークと同じニホンピロウイナーという短距離血統で、今後の短距離路線の中心になってほしいという期待も込めて本命とします。昨年の覇者オレハマッテルゼはこのところ不振ですが、底力があるだけに巻き返しがあるかもしれません。8歳馬ながら前哨戦で58kgを背負ってエイシンドーバーと1着同着だったプリサイスマシーンも侮れませんし、前走で大敗したアンバージャックもまだ見限ることはできません。とにかく大混戦で悩むところですが、印は以下の通りです。
◎エムオーウイナー、○シーイズトウショウ、▲プリサイスマシーン、△オレハマッテルゼ、△アンバージャック

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