『イリヤッド』13巻発売
早速購入してきました。13巻には、97話「娘のKAKUGO」、98話「アラビア奇談」、99話「ピツラの恋」、100話「参商の如し」、101話「始皇帝の墓」、102話「宗教談義」、103話「皇帝の道」、104話「廟の中」、の8話が収められています。このなかで100話「参商の如し」はとくに面白く、全話(現在115話まで進んでいます)のなかで、9巻所収の72話「ゼウスの洞窟」に次ぐ出来だと思います。
メインの話は始皇帝陵での冒険譚で、13巻の主な内容については、かつてこのブログで述べていますので、
https://sicambre.seesaa.net/article/200612article_17.html
https://sicambre.seesaa.net/article/200607article_3.html
https://sicambre.seesaa.net/article/200607article_6.html
https://sicambre.seesaa.net/article/200607article_20.html
https://sicambre.seesaa.net/article/200608article_5.html
https://sicambre.seesaa.net/article/200608article_21.html
https://sicambre.seesaa.net/article/200609article_5.html
今回は内容の詳細な紹介はせず、連載当時は分からなかったものの、その後の連載により判明した・推測できた点について主に述べつつ、ざっと振り返ることにします。
13巻は、ピツラ教授の再婚話、「参商の如し」の格言になぞらえての、呉規清・呉文明(リチャード=ウー)の異母兄弟間の葛藤、さらには両者の和解といったヒューマンストーリーを盛り込みつつ、「ソロモン王の壺(玉)=聖杯」と始皇帝をめぐっての歴史ミステリーが展開されています。
ただ、始皇帝編に突入するのは98話からで、97話はユカタン半島~カナリア諸島へといたるイリヤ・バトラー神父・ゼプコ老人の冒険の後日譚といった内容になっています。この97話では、アトランティスの年代に関する重要な手がかりか示されました。
テネリフェ島の「冥界の王」は紀元前2500年頃の人で、「冥界の王」の上に置かれていた青銅製の斧は紀元前5000年頃の可能性が出てきました。カナリア諸島最古の住人はアトランティスからの移住者とグレコ神父が96話(12巻所収)で語っていましたので、アトランティスの滅亡は紀元前2500年以前となりそうです。
「冥界の王」がアトランティスで高い地位にあり、アトランティス滅亡時に脱出してテネリフェ島に移住してきたとすると、アトランティス滅亡の年代は紀元前2500年頃にしぼられそうです。コバチや赤穴博士の言うように、アトランティスはトロヤの真下だとすると、アトランティスの滅亡は紀元前3000年よりも前になりそうですから、「冥界の王」がアトランティス滅亡の頃の人だとすると、アトランティスはトロヤの真下という説は否定されそうです。
始皇帝編の謎については、115話まで進んだ時点でも未解決のものが多いのですが、始皇帝陵侵入の鍵とされた暗号がオリオン座で、「冥界の王」に描かれていた図形もオリオン座だというのは、112話にて
https://sicambre.seesaa.net/article/200701article_4.html
デル=ポスト教授がオコーナーに語ったジェド柱の話からも、ほぼ確実になったと思います。ジェド柱とは不死の生命を司る柱の呼び名で、オリオン座から地上に降りているということです。グレコ神父は「冥界の王」に描かれていた図形の報告を聞いて衝撃を受けていますので、その点からもオリオン座はアトランティスにまつわる謎に深く関わっていると言えそうです。
13巻は、入矢・ゼプコ老人・呉文明の3人が、始皇帝の棺に「偉大なるアーサー王」との落書きを発見するところで終わりますが、その後の話により、この落書きを彫ったのが『東方見聞録』の真の作者ルスティケロで、ルスティケロは始皇帝陵から「ソロモン王の壺(玉)=聖杯」を持ち出し、若い頃にアーサー王と聖杯の研究をしていたことが判明しています。
「山の老人」の一員である張の話によると、「山の老人」はかつて始皇帝陵からアトランティスの手がかりを取り除いたとのことなので、ルスティケロも「山の老人」または「秘密の箱を運ぶ人々」の一員かと思われるのですが、そうすると、始皇帝陵にアトランティスの手がかりらしきものを残している理由が分からなくなります。あるいは、ルスティケロは「秘密の箱を運ぶ人々」を裏切ったテンプル騎士団の一員で、「山の老人」や「秘密の箱を運ぶ人々」に途中までは協力していたか、表向きは協力し、裏では密かにアトランティスの手がかりを残していたということでしょうか。ルスティケロについては以前さまざまな可能性を考えましたが、
https://sicambre.seesaa.net/article/200701article_18.html
115話まで進んだ時点でも、新たな推測は思い浮かばず、今後の情報に期待したいところです。
始皇帝編に直接関わるわけではありませんが、99話にてピツラが紹介した、『東方見聞録』粗本の「イエスは神の正体について大変な秘密を握っていた」という一節は、「山の老人」が隠蔽し続けてきた「人類の根源に関わる秘密」のことと思われます。後の107話によると、
https://sicambre.seesaa.net/article/200610article_26.html
「人類の根源に関わる秘密」とは最初の神についてのことらしいので、最初の神の正体が、人類にとって夢を奪われかねないほどの衝撃ということなのでしょう。それをイエスが知っていたということは、イエスも「山の老人」の一員だった可能性があります。
あるいは、イエスは「山の老人」ではないが、秘密を知っていたために、「山の老人」の策略により処刑されたのかもしれません。ただ『イリヤッド』では、イエスは処刑されるところだったが、トリックを使って生き延びたという設定になっているようですが・・・。ただ、この謎は『イリヤッド』の主題とも言えそうなので、最終回近くまで明かされない可能性が高そうです。また、ユダヤ教と中国人の考えは似ているという張の発言もありますので、「人類の根源に関わる秘密」を知っていたことが、イエスの教えにどう影響を与えたのかということも気になります。
メインの話は始皇帝陵での冒険譚で、13巻の主な内容については、かつてこのブログで述べていますので、
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今回は内容の詳細な紹介はせず、連載当時は分からなかったものの、その後の連載により判明した・推測できた点について主に述べつつ、ざっと振り返ることにします。
13巻は、ピツラ教授の再婚話、「参商の如し」の格言になぞらえての、呉規清・呉文明(リチャード=ウー)の異母兄弟間の葛藤、さらには両者の和解といったヒューマンストーリーを盛り込みつつ、「ソロモン王の壺(玉)=聖杯」と始皇帝をめぐっての歴史ミステリーが展開されています。
ただ、始皇帝編に突入するのは98話からで、97話はユカタン半島~カナリア諸島へといたるイリヤ・バトラー神父・ゼプコ老人の冒険の後日譚といった内容になっています。この97話では、アトランティスの年代に関する重要な手がかりか示されました。
テネリフェ島の「冥界の王」は紀元前2500年頃の人で、「冥界の王」の上に置かれていた青銅製の斧は紀元前5000年頃の可能性が出てきました。カナリア諸島最古の住人はアトランティスからの移住者とグレコ神父が96話(12巻所収)で語っていましたので、アトランティスの滅亡は紀元前2500年以前となりそうです。
「冥界の王」がアトランティスで高い地位にあり、アトランティス滅亡時に脱出してテネリフェ島に移住してきたとすると、アトランティス滅亡の年代は紀元前2500年頃にしぼられそうです。コバチや赤穴博士の言うように、アトランティスはトロヤの真下だとすると、アトランティスの滅亡は紀元前3000年よりも前になりそうですから、「冥界の王」がアトランティス滅亡の頃の人だとすると、アトランティスはトロヤの真下という説は否定されそうです。
始皇帝編の謎については、115話まで進んだ時点でも未解決のものが多いのですが、始皇帝陵侵入の鍵とされた暗号がオリオン座で、「冥界の王」に描かれていた図形もオリオン座だというのは、112話にて
https://sicambre.seesaa.net/article/200701article_4.html
デル=ポスト教授がオコーナーに語ったジェド柱の話からも、ほぼ確実になったと思います。ジェド柱とは不死の生命を司る柱の呼び名で、オリオン座から地上に降りているということです。グレコ神父は「冥界の王」に描かれていた図形の報告を聞いて衝撃を受けていますので、その点からもオリオン座はアトランティスにまつわる謎に深く関わっていると言えそうです。
13巻は、入矢・ゼプコ老人・呉文明の3人が、始皇帝の棺に「偉大なるアーサー王」との落書きを発見するところで終わりますが、その後の話により、この落書きを彫ったのが『東方見聞録』の真の作者ルスティケロで、ルスティケロは始皇帝陵から「ソロモン王の壺(玉)=聖杯」を持ち出し、若い頃にアーサー王と聖杯の研究をしていたことが判明しています。
「山の老人」の一員である張の話によると、「山の老人」はかつて始皇帝陵からアトランティスの手がかりを取り除いたとのことなので、ルスティケロも「山の老人」または「秘密の箱を運ぶ人々」の一員かと思われるのですが、そうすると、始皇帝陵にアトランティスの手がかりらしきものを残している理由が分からなくなります。あるいは、ルスティケロは「秘密の箱を運ぶ人々」を裏切ったテンプル騎士団の一員で、「山の老人」や「秘密の箱を運ぶ人々」に途中までは協力していたか、表向きは協力し、裏では密かにアトランティスの手がかりを残していたということでしょうか。ルスティケロについては以前さまざまな可能性を考えましたが、
https://sicambre.seesaa.net/article/200701article_18.html
115話まで進んだ時点でも、新たな推測は思い浮かばず、今後の情報に期待したいところです。
始皇帝編に直接関わるわけではありませんが、99話にてピツラが紹介した、『東方見聞録』粗本の「イエスは神の正体について大変な秘密を握っていた」という一節は、「山の老人」が隠蔽し続けてきた「人類の根源に関わる秘密」のことと思われます。後の107話によると、
https://sicambre.seesaa.net/article/200610article_26.html
「人類の根源に関わる秘密」とは最初の神についてのことらしいので、最初の神の正体が、人類にとって夢を奪われかねないほどの衝撃ということなのでしょう。それをイエスが知っていたということは、イエスも「山の老人」の一員だった可能性があります。
あるいは、イエスは「山の老人」ではないが、秘密を知っていたために、「山の老人」の策略により処刑されたのかもしれません。ただ『イリヤッド』では、イエスは処刑されるところだったが、トリックを使って生き延びたという設定になっているようですが・・・。ただ、この謎は『イリヤッド』の主題とも言えそうなので、最終回近くまで明かされない可能性が高そうです。また、ユダヤ教と中国人の考えは似ているという張の発言もありますので、「人類の根源に関わる秘密」を知っていたことが、イエスの教えにどう影響を与えたのかということも気になります。
この記事へのコメント
いつもながら、早いですね!
20日発売の分も読ませていただいたのですが、
コメントをしている時間が無かったです。
実は、今日から12日まで旅行に出ます。
次回のコメントも書けないですが、
帰宅したときに楽しみに読ませて頂きます。
13巻は、友人に買ってもらい、旅先で
受け取ることになっていて、待ち遠しいです。
それじゃ、行ってきます!
いただき、ありがとうございます。
10日以上の長期旅行とは羨ましい
かぎりです。ぞんぶんに楽しんで
きてくだされ。
13巻は、始皇帝陵の描写がなかなか
よい感じです。