ユーゴスラビアとイラク
『イリヤッド』でも物語の背景として度々描かれるユーゴスラビアは、悲惨な民族闘争の結果、今では分裂してしまいましたが、ユーゴ内戦の当時の新聞記事に、こんなことなら冷戦構造が崩壊しないほうがよかった、との米国の高官の発言が記載されたのを思い出します。
同様のことは今の悲惨な状況のイラクにも言えて、日本では、イラクでのテロにたいする関心が低くなり、他の国であれば大事件扱いされるようなテロ事件が、わずかにしか報道されないようになっています。こんなことならば、フセイン体制が存続していたほうがよかったのではないか、と思う人も少なからずいるのではないでしょうか。フセイン元大統領の死刑が執行されたことで、ますます情勢が悪化する可能性もあります。
もっとも、冷戦構造下・フセイン体制下における抑圧から解放されたという側面もあるわけで、とくに冷戦構造の崩壊については、その功のほうがはるかに大きいでしょうし、フセイン体制の崩壊は、シーア派やクルド人にとって大歓迎すべき解放だったのだろうとも思いますから、その功罪について現時点で判断するのは難しいところですが、たいていのことには明暗両面あるものだと思います。
同様のことは今の悲惨な状況のイラクにも言えて、日本では、イラクでのテロにたいする関心が低くなり、他の国であれば大事件扱いされるようなテロ事件が、わずかにしか報道されないようになっています。こんなことならば、フセイン体制が存続していたほうがよかったのではないか、と思う人も少なからずいるのではないでしょうか。フセイン元大統領の死刑が執行されたことで、ますます情勢が悪化する可能性もあります。
もっとも、冷戦構造下・フセイン体制下における抑圧から解放されたという側面もあるわけで、とくに冷戦構造の崩壊については、その功のほうがはるかに大きいでしょうし、フセイン体制の崩壊は、シーア派やクルド人にとって大歓迎すべき解放だったのだろうとも思いますから、その功罪について現時点で判断するのは難しいところですが、たいていのことには明暗両面あるものだと思います。
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