大河ドラマ『風林火山』第4回「復讐の鬼」

 昨日放送分の感想です。冒頭でいきなりミツが信虎に殺されてしまい、なんとも残念です。口止めのためにミツの村に来た武田家重臣の板垣信方に斬りかかった勘助は、斬り合いに負けた後、板垣に仕官を申し出ます。勘助は、武田家に仕えて内情を探り、武田の敵方にその情報を流して信虎を討ち死にに追い込もうという計画を立てたのでした。さすがに軍師志望だけあって、深い計画ですなあ・・・と言いたいところですが、武田家中から警戒されるのは目に見えているので、あまりよい計画とはいえませんなあ・・・というのは当の勘助も百も承知なのですが・・・。

 いっぽう、板垣から報告を受けた晴信は勘助に興味をもち、面会の手はずを整えるよう板垣に命じます。勘助と晴信は寺で対面し、勘助の武田への復讐心を指摘した晴信は、大望なき復讐に何の意味があろう、と勘助に言い、若年の晴信に言われたということで勘助は激怒しますが、板垣の命で武田家への内通を図る今川家重臣の福島越前守の情報を探ろうとします。晴信役の人の演技が上手ければ、なかなかよい場面だったのですが・・・。

 その今川家では、福島越前守の暗躍で当主氏輝とその弟が死亡し、福島越前守の推す玄広恵探(氏輝の異母弟で側室の子)と、氏輝の同母弟で正室の子である梅岳承芳(義元)とが家督の座をめぐって争うことになり(花倉の乱)・・・というところで今回は終了です。脚本も演出もなかなかよいと思うのですが、晴信役の人の演技が足を引っ張っているように思います。今後もほとんどすべての回に登場するでしょうし、台詞も多そうですから、前途多難ですなあ。ただ、今回は前回よりはましだったように思いますので、今後の改善に期待したいところです。

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