大河ドラマ『風林火山』第3回「摩利支天の妻」

 昨日放送分の感想です。ミツと再会した勘助ですが、武田家の家臣を殺害したことから厄介者扱いされ、ミツの兄や幼馴染には受け入れられませんが、まあ仕方のないところですなあ。勘助はミツから勘助の子を妊娠したと言われ、一緒に暮らして仕官の道を探そうと言われるのですが、百姓をやれというのか、と不満気です。しかしけっきょく、農業の手伝いを始めます。まあ当座の見返りはなにもありませんし、将来も定かではありませんから、ただ居候するというわけにはいきませんなあ。

 一方武田家では、当主の信虎と嫡男の晴信(信玄)との間の不仲がはげしくなっていき、また強引な信虎の路線に家臣団は不安を抱きます。父に疎まれている晴信は、虚け者を装って怠惰な日々を過ごしていました。晴信役の人の本格的な演技は今回がはじめてですが、どうも軽くてぱっとしません。まだ晴信が本領を発揮して活躍する前ですので、あえてそのような演技をしているというところもあるでしょうから、評価をくだすのは時期尚早でしょうが・・・。

 農業をやることに不満気だった勘助は、士官の伝手がないことから、ミツといっしょに農業に励み、その姿も様になってきましたが、本当に自分と一緒にいてよいのか?とミツは勘助に尋ねかけます。孤独な生活を送ってきた勘助は、ミツこそ自分の城だと言い、人は求められるところに住むものだ、と言ってミツと一緒に暮らすことを決意します。ところが、鷹狩に出かけて獲物が少ないことに苛立った信虎にミツは射られそうになり・・・というところで今回は終了です。

 晴信役の人の演技には不満がありますが、農業を嫌がっていた勘助の心境の変化と、信虎の狂気や武田家臣団の暗躍が描かれていて、なかなか面白い回になったと思います。次回はミツの死が描かれるようで、ミツ役の人の演技はかなりよいので、序盤で退場となるのは残念です。由布姫役も演じて、初恋の人にそっくりなので勘助が忠誠を誓った・・・という設定にすればよかったのに、と思います。農民の娘も名家の姫様も演じられる女優さんだと思うのですが・・・。

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  • 風林火山 第3話

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