『イリヤッド』ルスティケロとオコーナーの謎について
『イリヤッド』112話までのまとめ
https://sicambre.seesaa.net/article/200701article_9.html
を書き終えた後に思い浮かんだことについて、ちょっと書いてみようかと思います。
まずは『東方見聞録』の真の作者ルスティケロについてですが、『イリヤッド』においてはシュリーマンの研究と『東方見聞録』が狂言回し的役割を果たしており、ルスティケロは重要な人物といえるでしょう。
ルスティケロは聖杯の探索者で、アトランティスの手がかりであり、世界に三つしかない聖杯(ソロモンの壺・玉)のうち二つを発見した、と自ら書き残しています。そのうちの一つは始皇帝陵から持ち出したもので、「山の老人」の一員である張が、我々の先達は始皇帝陵からアトランティスの手がかりを取り除いた、と言っていることから、ルスティケロは「山の老人」の一員なのかな、と思います。
あるいは、聖杯を求めて一人の「貧しき騎士」が東方に旅をし、聖杯をもたらしたという伝説があり、この「貧しき騎士」とは、テンプル騎士団の初期の呼び名「キリストの貧しき修道騎士団」とされているので、ルスティケロはテンプル騎士団の一員だったのかもしれせん。いずれにしても、聖杯の探索者でもあったルスティケロは、聖杯伝説を探っていくうちに、「人類の根源的な秘密」を知り、「山の老人」に加入したのでしょうか?
しかしルスティケロは、『東方見聞録』原本や始皇帝陵にアトランティスの手がかりとなりそうな記述を残し、ルスティケロの子孫は『東方見聞録』原本の在り処をハインリッヒ=シュリーマンに教えようとしていますが、「山の老人」は『東方見聞録』原本の在り処を把握していなかったようなので、解釈の難しいところです。
一つの可能性として考えられるのは、「人類の根源的な秘密」について、「山の老人」には、結社の人も含めて全人類が知るべきではないとする考えと、一部の人のみ知り、世俗の人が知るのは妨害するという考えがあるので、後者の立場のルスティケロは、密かにアトランティスの手がかりを残しておいた、というものです。
別の可能性として考えられるのは、聖杯探索者であったルスティケロは、アトランティスにまつわる秘密を探るために、「山の老人」または「秘密の箱を運ぶ人々」に同調したふりをして密かに手がかりを残したか、あるいは当初は本心から「山の老人」または「秘密の箱を運ぶ人々」に加入していたけど、途中で裏切って密かに手がかりを残した、というものです。
作品の題名は『イリヤッド―入矢堂見聞録―』ですが、原作者さんの用意周到さからすると、題名に「見聞録」が入っているのは、おそらく単なる偶然ではなく、『東方見聞録』と絡めたものなのでしょう。そうすると、『東方見聞録』の作者であるルスティケロの正体・真意は、たぶん作品の核心に迫るものでしょうから、最終回近くまで明かされることはないのかもしれません。とりあえず現時点では、上記予測にとどめておきます。
1話で死亡したとされていたオコーナーがじつは生きていたという設定は意外でしたが、オコーナーと「山の老人」との関係も現時点ではよく分かりません。オコーナーは新興宗教団体「アダムの末裔」の熱心な信者でしたが、ドイツ旅行後に脱会しています。これがいつのことなのか、作中では明示されていないのですが、死亡したと偽装した後の足取りはつかめていないでしょうから、その前のことだと思われます。
そうすると、アトランティス会議の前だったのか、それとも後だったのか、気になるところですが、オコーナーが飛行機事故で死亡したと報道されたのは、作中での描写からするとアトランティス会議の直後だったようですから、おそらくアトランティス会議の前に脱会したのでしょう。
アトランティスの研究者でもあったオコーナーは、その途中で「人類の根源的な秘密」に気づいて「山の老人」に寝返り、幹部となったものの、アトランティスの秘密を完全に握っていたわけではないので、場所についてデル=ポスト教授に聞くなどして情報収集に努め、ついにはグレコ神父を殺害と、アトランティスにかんする古文書の収められた「秘密の箱」の奪取を企図し、アトランティスにまつわる秘密を完全に知ろうとしました・・・と推測してみたのですが、どうも上手く説明できないところがあります。
バチカンのマイヤー司教は、「山の老人」の組織が腐敗・堕落し、内部に宗教的使命を隠れ蓑にした異分子が紛れ込み、「秘密の箱」の奪取を企図したのではないか、と推測していますが、この異分子がオコーナーではないか、と私は考えたわけです。しかし、11巻所収の86話では、「山の老人」の幹部会でオコーナーは死亡したとされていますから、この推測には無理があるような気がします。
ただ、無一文のオコーナーに金を工面するためにエンドレ財団の金を流用した、とコバチが言っていて、これは「山の老人」のダミー組織と思われるバンノイア歴史学研究所に資金を提供していたことを指しているでしょうから、オコーナーがバンノイア歴史学研究所の関係者である可能性は高そうです。そうすると、オコーナーは「山の老人」の幹部の一人と組んでバンノイア歴史学研究所に入り込み、そこを拠点にアトランティスの情報を収集しているのでしょうか?
どうも、現時点ではオコーナーについて分からないことが多いのですが、次号以降でそうした謎が明らかにされることを期待しています。それにしても、次号が楽しみですなあ(笑)。
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を書き終えた後に思い浮かんだことについて、ちょっと書いてみようかと思います。
まずは『東方見聞録』の真の作者ルスティケロについてですが、『イリヤッド』においてはシュリーマンの研究と『東方見聞録』が狂言回し的役割を果たしており、ルスティケロは重要な人物といえるでしょう。
ルスティケロは聖杯の探索者で、アトランティスの手がかりであり、世界に三つしかない聖杯(ソロモンの壺・玉)のうち二つを発見した、と自ら書き残しています。そのうちの一つは始皇帝陵から持ち出したもので、「山の老人」の一員である張が、我々の先達は始皇帝陵からアトランティスの手がかりを取り除いた、と言っていることから、ルスティケロは「山の老人」の一員なのかな、と思います。
あるいは、聖杯を求めて一人の「貧しき騎士」が東方に旅をし、聖杯をもたらしたという伝説があり、この「貧しき騎士」とは、テンプル騎士団の初期の呼び名「キリストの貧しき修道騎士団」とされているので、ルスティケロはテンプル騎士団の一員だったのかもしれせん。いずれにしても、聖杯の探索者でもあったルスティケロは、聖杯伝説を探っていくうちに、「人類の根源的な秘密」を知り、「山の老人」に加入したのでしょうか?
しかしルスティケロは、『東方見聞録』原本や始皇帝陵にアトランティスの手がかりとなりそうな記述を残し、ルスティケロの子孫は『東方見聞録』原本の在り処をハインリッヒ=シュリーマンに教えようとしていますが、「山の老人」は『東方見聞録』原本の在り処を把握していなかったようなので、解釈の難しいところです。
一つの可能性として考えられるのは、「人類の根源的な秘密」について、「山の老人」には、結社の人も含めて全人類が知るべきではないとする考えと、一部の人のみ知り、世俗の人が知るのは妨害するという考えがあるので、後者の立場のルスティケロは、密かにアトランティスの手がかりを残しておいた、というものです。
別の可能性として考えられるのは、聖杯探索者であったルスティケロは、アトランティスにまつわる秘密を探るために、「山の老人」または「秘密の箱を運ぶ人々」に同調したふりをして密かに手がかりを残したか、あるいは当初は本心から「山の老人」または「秘密の箱を運ぶ人々」に加入していたけど、途中で裏切って密かに手がかりを残した、というものです。
作品の題名は『イリヤッド―入矢堂見聞録―』ですが、原作者さんの用意周到さからすると、題名に「見聞録」が入っているのは、おそらく単なる偶然ではなく、『東方見聞録』と絡めたものなのでしょう。そうすると、『東方見聞録』の作者であるルスティケロの正体・真意は、たぶん作品の核心に迫るものでしょうから、最終回近くまで明かされることはないのかもしれません。とりあえず現時点では、上記予測にとどめておきます。
1話で死亡したとされていたオコーナーがじつは生きていたという設定は意外でしたが、オコーナーと「山の老人」との関係も現時点ではよく分かりません。オコーナーは新興宗教団体「アダムの末裔」の熱心な信者でしたが、ドイツ旅行後に脱会しています。これがいつのことなのか、作中では明示されていないのですが、死亡したと偽装した後の足取りはつかめていないでしょうから、その前のことだと思われます。
そうすると、アトランティス会議の前だったのか、それとも後だったのか、気になるところですが、オコーナーが飛行機事故で死亡したと報道されたのは、作中での描写からするとアトランティス会議の直後だったようですから、おそらくアトランティス会議の前に脱会したのでしょう。
アトランティスの研究者でもあったオコーナーは、その途中で「人類の根源的な秘密」に気づいて「山の老人」に寝返り、幹部となったものの、アトランティスの秘密を完全に握っていたわけではないので、場所についてデル=ポスト教授に聞くなどして情報収集に努め、ついにはグレコ神父を殺害と、アトランティスにかんする古文書の収められた「秘密の箱」の奪取を企図し、アトランティスにまつわる秘密を完全に知ろうとしました・・・と推測してみたのですが、どうも上手く説明できないところがあります。
バチカンのマイヤー司教は、「山の老人」の組織が腐敗・堕落し、内部に宗教的使命を隠れ蓑にした異分子が紛れ込み、「秘密の箱」の奪取を企図したのではないか、と推測していますが、この異分子がオコーナーではないか、と私は考えたわけです。しかし、11巻所収の86話では、「山の老人」の幹部会でオコーナーは死亡したとされていますから、この推測には無理があるような気がします。
ただ、無一文のオコーナーに金を工面するためにエンドレ財団の金を流用した、とコバチが言っていて、これは「山の老人」のダミー組織と思われるバンノイア歴史学研究所に資金を提供していたことを指しているでしょうから、オコーナーがバンノイア歴史学研究所の関係者である可能性は高そうです。そうすると、オコーナーは「山の老人」の幹部の一人と組んでバンノイア歴史学研究所に入り込み、そこを拠点にアトランティスの情報を収集しているのでしょうか?
どうも、現時点ではオコーナーについて分からないことが多いのですが、次号以降でそうした謎が明らかにされることを期待しています。それにしても、次号が楽しみですなあ(笑)。
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