『誰にも書けなかった戦争の現実』
ポール=ファッセル著、宮崎尊訳で、草思社より1997年に刊行されました。第二次世界大戦の戦場の現実が描かれているのですが、たいへん面白い内容でした。何年か前に古書店で購入し、読まずにずっと放置していたのですが、これは掘り出し物だったと思います。
おもに連合軍(といっても、米英中心ですが)の前線での失敗・虐め・理不尽さなどが詳細に描かれ、やはり戦争はやりたくないものだ、との思いを強くさせられます(とはいっても、現実には軍備なしではすまされず、なんとも不愉快ではあります)。
それにしても、勝者の連合軍にして、かなり悲惨な有様なのですから、負けた枢軸軍や、最終的には勝者になったとはいえ、大きな被害を出してしまった赤軍は、もっと悲惨だったのだろうな、と思います。戦争とは錯誤の連続で、思い通りに進行することはなかなかないのでしょう。私のような、戦争経験のない世代にお勧めの一冊です。
また、戦場におけるインテリの受難も描かれており、まあ確かに、インテリの中には軍隊生活には馴染めない人が多そうで、徴兵経験のある日本のインテリの中に、軍隊嫌いの人が少なからずいるのも仕方のないことだな、と改めて思いました。
おもに連合軍(といっても、米英中心ですが)の前線での失敗・虐め・理不尽さなどが詳細に描かれ、やはり戦争はやりたくないものだ、との思いを強くさせられます(とはいっても、現実には軍備なしではすまされず、なんとも不愉快ではあります)。
それにしても、勝者の連合軍にして、かなり悲惨な有様なのですから、負けた枢軸軍や、最終的には勝者になったとはいえ、大きな被害を出してしまった赤軍は、もっと悲惨だったのだろうな、と思います。戦争とは錯誤の連続で、思い通りに進行することはなかなかないのでしょう。私のような、戦争経験のない世代にお勧めの一冊です。
また、戦場におけるインテリの受難も描かれており、まあ確かに、インテリの中には軍隊生活には馴染めない人が多そうで、徴兵経験のある日本のインテリの中に、軍隊嫌いの人が少なからずいるのも仕方のないことだな、と改めて思いました。
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