エリザベス女王杯結果

 スイープトウショウに挑む3歳牝馬陣という構図でしたが、シェルズレイが作った速い流れの中、早めにあがっていったカワカミプリンセスが、馬場の真中を力強く割って抜け出し、1位で入選したものの、ヤマニンシュクルの進路を妨害したため、12着へ降着となりました。
 GIで1位入線した馬が降着となったのは、1991年のメジロマックイーン以来で、プレジデントシチーを含む複数の馬が被害馬だったと記憶していますが、このときのプレジデントシチーの鞍上が、カワカミプリンセスと同じく本田騎手でした。偶然にも、このような大波乱に、正反対の立場で二度も関わったことになります。

 2位入線の3歳牝馬フサイチパンドラが繰り上がりで優勝となりましたが、オークス2着・秋華賞3着という実力馬で、上位入線の二頭とも3歳牝馬でしたから、今年の芝路線組の3歳牝馬はなかなか強そうです。スイープトウショウは追い込んできて3位で入線し、2着に繰り上がりとなりましたが、もうピークは過ぎたかなという感じで、このまま引退するのがよさそうな気がします。
 降着になったとはいえ、カワカミプリンセスは歴史的名牝への第一関門を突破したといえそうで、この後は、古馬の牡馬一線級と対決してどれだけの実績を残せるか、たいへん楽しみです。

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