凱旋門賞結果

　ディープインパクトが出走するということで、ＮＨＫが総合で生中継するくらい、注目を集めたのですが、ディープインパクトは道中２～３番手といつもより前につけ、直線で早めに先頭に立ったものの、レイルリンクとプライドに交わされ、わずかに及ばず惜しくも３着に終わりました。
　いつもより前につけて目標とされる形となったこともありますが、最後は斤量と久々がこたえたような気がします。勝ったレイルリンクは３歳馬で、斤量からいって、やはり凱旋門賞では３歳馬有利なのだなあ、と改めて思い知らされました。
　ディープインパクトは、現時点での力を出しきったとは思います。たいへん残念ではありますが、まあこんなものかな、と思います。この後どうするかは分かりませんが、厳しい競馬だっただけに、ジャパンカップだけではなく、有馬記念にも間に合わないかもしれません。できれば来年も現役でいて、再度凱旋門賞に挑戦してもらいたいのですが・・・。

　さて、レースの結果は残念でしたが、さらに残念だったのは、予想されていたこととはいえ、ロンシャン競馬場に大挙押し寄せた日本人の傍若無人な振る舞いです。開門と同時に、好位置確保のため、全力疾走したのはまだしも、無料のプログラム配布所に殺到し、一人一部という決まりになっているのに、一人で五部・六部取っていく恥知らずな輩がいたようです。
　旅の恥は掻き捨てといいますが、日本人によくある思考形式として、世間体が悪い、ということがよく言われるように、言動を規制するのは、世間という曖昧な概念だということが挙げられます。このため、世間の監視の及ばない（と日本人が考える）場所（競馬場や旅先など、非日常的な場所）においては、普段はやらないような恥知らずな行為も平然とやってしまうわけです。
　今回のロンシャン競馬場での恥知らずな行為は、少なからぬ日本人の欠陥が改めて露呈してしまったというわけで、残念ながら、今後もこうしたことは絶えないのでしょう。偉そうなことを言った私も、もちろん自戒しなければいけませんが・・・。