フロレシエンシスをめぐる議論についての報道
フロレシエンシスが人類の新種なのか、それとも発達障害の現生人類なのか、2004年の発表当初から議論がなされてきて、今年に入ってそれが激化した感がありますが、ドイツの週刊誌『シュピーゲル』の英語版サイトにて、最近の激論をまとめた一文が掲載されました。
http://service.spiegel.de/cache/international/spiegel/0,1518,434604,00.html
目新しい情報はとくにないのですが、多地域進化説の大御所であるアラン=ソーン氏が発達障害の現生人類派に属していることは、これまで見落としていました。同じく多地域進化説派のミルフォード=ウォルポフ氏は、フロレシエンシスはエレクトスからではなくアウストラロピテクス属から分岐した可能性を示唆していましたが。
DNA鑑定が絶望的なので、この議論を決着させるには、さらなる人骨の発見が必要となるのでしょう。新種派にとっては、数十万年前の、エレクトスとフロレシエンシスの中間的な人骨が発見されれば、文句なしなのでしょうが、そうそう都合よくいかないでしょうし、新種説が正しいとしても、フロレス島に到着した時点で、エレクトスとはかなり異なり小型だった可能性もあるでしょう。
どうも、議論は長期にわたるものになりそうですが、考えてみると、ネアンデルタール人も当初は病変の現代人といわれ、エレクトスやアウストラロピテクス=アフリカヌスも、人類の一員と広く認められるまでかなりの時間を要しましたから、DNA鑑定が不可能な状況では、議論の長期化は避けられないのかもしれません。
http://service.spiegel.de/cache/international/spiegel/0,1518,434604,00.html
目新しい情報はとくにないのですが、多地域進化説の大御所であるアラン=ソーン氏が発達障害の現生人類派に属していることは、これまで見落としていました。同じく多地域進化説派のミルフォード=ウォルポフ氏は、フロレシエンシスはエレクトスからではなくアウストラロピテクス属から分岐した可能性を示唆していましたが。
DNA鑑定が絶望的なので、この議論を決着させるには、さらなる人骨の発見が必要となるのでしょう。新種派にとっては、数十万年前の、エレクトスとフロレシエンシスの中間的な人骨が発見されれば、文句なしなのでしょうが、そうそう都合よくいかないでしょうし、新種説が正しいとしても、フロレス島に到着した時点で、エレクトスとはかなり異なり小型だった可能性もあるでしょう。
どうも、議論は長期にわたるものになりそうですが、考えてみると、ネアンデルタール人も当初は病変の現代人といわれ、エレクトスやアウストラロピテクス=アフリカヌスも、人類の一員と広く認められるまでかなりの時間を要しましたから、DNA鑑定が不可能な状況では、議論の長期化は避けられないのかもしれません。
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