メイセイオペラとモノポライザー

　９０年代末に南部杯やフェブラリーステークスや帝王賞を勝ったメイセイオペラが、韓国に輸出されることになりました。これまでのところ種牡馬成績は不振で、好きな馬だっただけに、日本から離れるのは残念ですが、新天地でなんとか成功を、と願っています。

　４年前の春のクラシック戦線で騒がれたモノポライザーが、佐賀競馬に移籍することになりました。父サンデーサイレンス・母ダイナカール・姉エアグルーヴという超良血馬で、若駒ステークスで無傷の三連勝を飾ったときは、橋口調教師も武豊騎手も絶賛し、ファンの中には三冠を期待した人もいましたが、その後は過大評価の典型例として、すっかりネタ馬となっていました。
　若駒ステークスの後、弥生賞を目指しながら熱発で回避し、これ以降歯車が狂った感がありますが、本当に強ければ、それでも挽回したはずで、やはり弱い相手の楽勝で、関係者もファンも錯覚していたということなのでしょう。
　それにしても、もし若駒ステークスの後に故障引退していたとしたら、今でも幻の三冠馬として根強く語り継がれていただろうことを思うと、本当にぞっとします。やはり競馬は、レース内容もさることながら、相手関係も重要だと痛感します。