象を狩っていた古人類?

 40万年前の英国の人類が象を狩って食べていたのではないか、との報道がありました。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/5128892.stm
木製の槍で殺害した後、石器で解体したのではないか、と推測されています。火の使われた証拠は見当たらなかったので、生で食されたのではないか、とも推測されています。この象は、現代の象の二倍の大きさで、このころの人類がすでにかなりの規模の集団生活を営んでいたことを示唆するものと指摘されています。
 人類種の区分は難しい問題ですが、40万年前の欧州というと、ハイデルベルゲンシスの時代です。60万年前ころより、人類の脳は拡大し、現代人に近づいてきますが、このころともなると、現代人が一般的に想像しているよりもずっと「高度な社会生活」を営んでいたのかもしれません。人類史を概観すると、この50万年前ころが一つの転換点といえるのかもしれません。

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