年末の挨拶

 いよいよ2023年も終わりが近づいてきました。1年間この過疎ブログをお読みくださった方、さらには有益な情報を寄せてくださった方には感謝申し上げます。今年もロシアによるウクライナへの侵略は続き、物価高など日本社会への悪影響があり、私も含めて長期衰退傾向にある日本社会の先行きに不安を抱く人は多かったのではないか、と思います。さらに今年10…
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第69回東京大賞典結果

 近年では競馬への情熱をかなり失ってしまい、競馬関連の記事を掲載することが少なくなりましたが、有馬記念と東京大賞典だけは当ブログを始めてから毎年必ず取り上げてきたので、今年(2023年)も記事を掲載します。昨日(2023年12月29日)行なわれた今年の東京大賞典には、古馬では、昨年の勝ち馬で今年は川崎記念とドバイワールドカップを勝ち、B…
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2023年の古人類学界

 あくまでも私の関心に基づいたものですが、年末になったので、今年(2023年)も古人類学界について振り返っていくことにします。近年ずっと繰り返していますが、今年も古代DNA研究の進展には目覚ましいものがありました。正直なところ、最新の研究動向にまったく追いついていけていないのですが、今後も少しでも多く取り上げていこう、と考えています。当…
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タイ北西部の鉄器時代集団のゲノムデータ

 タイ北西部の鉄器時代集団のゲノムデータを報告した研究(Carlhoff et al., 2023)が公表されました。本論文は、丸太棺(Log Coffin、木棺)により特徴づけられるタイ北西部の鉄器時代の33個体のゲノムデータを報告しています。これらのデータは、先行研究(関連記事)でも明らかにされていた、新石器時代にアジア東部から南下…
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現代日本人男性におけるY染色体ハプログループ

 現代日本人男性におけるY染色体ハプログループ(YHg)の最新版と頻度分布を報告した研究(Inoue, and Sato., 2023)が公表されました。この研究はオンライン版での先行公開となります。YHgへの関心は現代日本社会でも比較的高いようで、YHgを特定の文化もしくは民族の分類と関連づけて、人類進化史や現生人類(Homo sap…
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縄文時代の人類集団の遺伝的構造と非縄文文化圏への遺伝的影響

 縄文時代の人類集団の遺伝的構造と非縄文文化圏への遺伝的影響に関する研究(Jeong et al., 2023)が公表されました。本論文は、新たな縄文時代の人類(縄文人)のゲノムデータを報告しているわけではありませんが、既知の「縄文人」や「縄文人」的な遺伝的構成の古代人のデータを再検証し、「縄文人」集団の遺伝的構造を明らかにするとともに…
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第68回有馬記念結果

 近年では競馬への情熱をかなり失ってしまい、競馬関連の記事を掲載することが少なくなりましたが、有馬記念と東京大賞典だけは当ブログを始めてから毎年必ず取り上げてきたので、今年(2023年)も記事を掲載することにしました。今年の有馬記念には、古馬ではジャパンカップの上位2頭だったイクイノックスとリバティアイランドが出走せず、イクイノックスは…
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ローマ期ブリテン島の個体の学際的研究

 ローマ期ブリテン島の個体の学際的な研究(Silva et al., 2024)が公表されました。この研究はオンライン版での先行公開となります。本論文は、ローマ期となる2~3世紀のブリテン島の農村部の個体に、サルマティア人からの遺伝的影響があったことを報告しています。歴史学において、マルコマンニ戦争勃発後の175年に、ローマ帝国がサルマ…
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大濱徹也『乃木希典』

 講談社学術文庫の一冊として、2010年12月に講談社より刊行されました。本書の親本は、1967年に雄山閣出版、1988年に河出書房新社より刊行されました。電子書籍での購入です。親本の刊行はかなり古いものの、私は乃木希典の生涯について詳しいわけではなく、自殺も含めて乃木希典の同時代の評価と、自殺後の乃木の評価も解説されているので、興味深…
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『卑弥呼』第121話「最高の軍師」

 『ビッグコミックオリジナル』2024年1月5日号掲載分の感想です。前回は、ヤノハが配下のオオヒコに、津島(ツシマ、現在の対馬でしょう)国のアビル王は間もなく廃人になるだろう、と語るところで終了しました。今回は、津島国の雷邑(イカツノムラ)で、那(ナ)国のトメ将軍が、伊岐(イキ、現在の壱岐諸島でしょう)国のイカツ王の従兄弟で、津島国の先…
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大河ドラマ『どうする家康』全体的な感想

 本作は、徳川家康が主人公で、当然ながら家康以外の戦国三傑である織田信長と羽柴秀吉も登場して、戦国時代でもとくに人気の高い時代が舞台となりますし、今川義元と武田信玄の配役が早くに発表され、真田昌幸と石田三成は強敵としての登場が公式サイトで早くから示唆されていたように、知名度の高い戦国時代の人物が多数登場することは明らかで、主演は「国民的…
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兵庫県内の縄文時代~古墳時代の人骨のミトコンドリアDNA解析

 兵庫県内の縄文時代~古墳時代の人骨のミトコンドリアDNA(mtDNA)解析結果を報告した研究(神澤他.,2023)が公表されました。弥生時代以降の日本列島の人類集団では、在来の「縄文人(縄文文化関連個体群)」的な遺伝的構成要素と、アジア東部大陸部から到来した新たな遺伝的構成要素(渡来系)が混合していき、現代では後者の方が圧倒的に影響は…
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大河ドラマ『どうする家康』第48回(最終回)「神の君へ」

 いよいよ最終回を迎えました。1年近く視聴してきただけに、寂しさもあります。大坂夏の陣が始まり、真田信繁が徳川軍本陣に攻めかかる場面は、賛否の別れる描写だったとは思いますが、幻想的というか、徳川家康の心象風景を表していた、と解釈すべきでしょうか。前回、徳川との戦いを決意し、「乱世の亡霊」の一員であるかのように語られた羽柴秀頼がけっきょく…
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弥生時代の日本列島の人類集団の成立と展開

 考古学と古代ゲノムの研究も踏まえて弥生時代の日本列島の人類集団の成立と展開に関する概説(藤尾.,2023)が公表されました。本論文は、私がほとんど把握できていない朝鮮半島の考古学的研究や、当ブログでまだ取り上げていない日本列島の古代DNA研究が取り上げられており、私にとってたいへん有益で、補足しつつ詳しく見ていきます。本論文は、弥生時…
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Valerie Hansen『西暦一〇〇〇年 グローバリゼーションの誕生』

 ヴァレリー・ハンセン(Valerie Hansen)著、赤根洋子訳で、文藝春秋社より2021年5月に刊行されました。原書の刊行は2020年です。電子書籍での購入です。本書は、紀元後1000年頃(以下、年代について明記しない場合は紀元後です)には、16世紀や現代とはもちろん異なるものの、すでに「グローバリゼーション」が生まれていた、と主…
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千年紀のバルカン半島の人口史

 古代ゲノムデータに基づく千年紀(以下、明記しない場合の年代は紀元後です)のバルカン半島の人口史に関する研究(Olalde et al., 2023)が公表されました。本論文は、ローマ帝国の「辺境」だったバルカン半島が、ローマ帝国からの広範な軍事化と文化的影響にも関わらず、イタリア半島系の遺伝的影響をほぼ受けておらず、帝政期にはアナトリ…
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熊本県宇城市大坪貝塚出土弥生後期人骨の核ゲノム分析

 熊本県宇城市小川町南小野にある大坪貝塚から出土した弥生時代後期人骨の核ゲノム分析結果を報告した研究(神澤他.,2023)が公表されました。『国立歴史民俗博物館研究報告』で報告されてきた日本列島の古代ゲノム研究については、当ブログでこれまでにも度々取り上げてきましたが、Twitterの大凌河さんの投稿により、『国立歴史民俗博物館研究報告…
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アメリカ大陸先住民の遺伝的連続性と変化

 現在のアメリカ合衆国カリフォルニア州やメキシコ北部の7400~200年前頃(基点は紀元後1950年)の人類集団の遺伝的連続性と変化に関する研究(Nakatsuka et al., 2023)が公表されました。本論文は、アメリカ合衆国(United States of America、略してUSA)カリフォルニア(California、…
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200万年前頃のホモ・エレクトス化石と最古のアシューリアン石器

 アフリカ東部で発見された200万年前頃のホモ・エレクトス(Homo erectus)化石と最古のアシューリアン(Acheulian、アシュール文化)石器群を報告した研究(Mussi et al., 2023)が公表されました。本論文は、エチオピア高地において発見された200万年前頃となる人類の乳児下顎をホモ・エレクトスと同定し、さらに…
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大河ドラマ『どうする家康』第47回「乱世の亡霊」

 今回は、大坂冬の陣の和睦交渉と、和睦成立後に大坂夏の陣へと向かう過程が描かれました。徳川家康を深く恨んでいる茶々はずっと徳川に対して強気でしたが、前回、大坂城が砲撃されたさいに負傷し、大坂方は講和に動き、講和が成立しますが、牢人衆は不満です。大野治長は、大坂方が埋めるはずだった堀を、徳川方が勝手に埋めれば、徳川の評判はますます下がり、…
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ゲノムデータから推測される南琉球諸島の人口史

 古代人および現代人のゲノムデータから南琉球諸島の人口史を推測した研究(Cooke et al., 2023)が公表されました。本論文は、おもに2021年の研究(Cooke et al., 2021)で提示された、日本列島「本土(日本列島のうち本州・四国・九州とそのごく近隣の島々を中心とする地域)」のアイヌ集団以外の現代人集団の3層の遺…
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津本英利『ヒッタイト帝国 「鉄の王国」の実像』

 PHP新書の一冊として、PHP研究所より2023年11月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書冒頭で指摘されているように、日本語のヒッタイト専門の一般向け書籍はないかもしれず、私も思い浮かびません。日本語の一般向け書籍でヒッタイトが取り上げられているとなると、古代オリエント史の一部であることがほとんどでしょう。その意味で本書はた…
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『フロンティア』「日本人とは何者なのか」

 表題のNHK衛星放送の番組を視聴しました。NHKのニュースサイトにて概要は紹介されていましたが、古代DNA解析による日本人起源論とのことで、どのような情報が得られるのか、注目していました。近隣の現代人集団と比較して現代日本人集団に特異的な特徴として、「縄文人(縄文文化関連個体群)」の要素がある、と強調されていました。確かに、近隣の現代…
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唐代中期の被葬者の学際的研究

 唐代中期の被葬者の学際的研究(Zhao et al., 2023)が公表されました。本論文は、唐王朝の庶民の墓地と推測される遺跡の被葬者3個体について、その形態と同位体とDNAを分析しました。この3個体は、遺伝的には中原の古代人集団との類似性を示します。なお、本論文の表題では唐王朝は中世とされており、かつて中国史の時代区分論争が激しか…
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『卑弥呼』第120話「秘薬」

 『ビッグコミックオリジナル』2023年12月20日号掲載分の感想です。前回は、ヤノハが那(ナ)国のトメ将軍に、裏切り者である津島(ツシマ、現在の対馬でしょう)国のアビル王を殺す、と宣言するところで終了しました。今回は、現在から数年前、暈(クマ)の国にある「日の巫女」集団の学舎である種智院(シュチイン)ので、ヤノハが今は亡き山社(ヤマト…
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台湾のオーストロネシア語族話者集団の遺伝的多様性

 台湾のオーストロネシア語族話者集団の遺伝的多様性を報告した研究(Liu et al., 2023)が公表されました。オーストロネシア語族話者の拡大はおそらく台湾から始まり、そこからアジア南東部および太平洋全域へと拡大しました。しかし、台湾のオーストロネシア人集団のかなりの言語学的多様性にも関わらず、オーストロネシア人の拡大に関するゲノ…
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大河ドラマ『どうする家康』第46回「大坂の陣」

 今回は大坂冬の陣が描かれました。茶々の扱いが大きい本作では、大坂の陣へと至る展開でも茶々が目立ち、その意向が強く反映されたように描かれており、大坂方、とくに茶々と大野治長が徳川方を挑発したような描写でした。茶々も大野治長も羽柴秀吉恩顧の大名の加勢を期待していたようですが、じっさいには大坂方に公然と味方した大名はおらず、これに茶々と大野…
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アジア南東部の人類の存在年代と関係

 アジア南東部の人類の存在年代と関係についての研究(Roberts et al., 2023)が公表されました。本論文は、アジア南東部の非現生人類(Homo sapiens)ホモ属である、ホモ・エレクトス(Homo erectus)とホモ・フロレシエンシス(Homo floresiensis)とホモ・ルゾネンシス(Homo luzone…
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平田陽一郎『隋 「流星王朝」の光芒』

 中公新書の一冊として、中央公論新社より2023年9月に刊行されました。電子書籍での購入です。日本語の一般向け書籍では、王朝として短命に終わった隋は、唐やその前の南北朝時代、さらには広く魏晋南北朝時代とともに扱われることが多いように思いますが、本書は隋一代を扱っている点で珍しいと言えそうです。ただ、本書も隋王朝だけを扱っているのではなく…
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『ウイニングポスト10 2024』2024年3月発売

 『ウイニングポスト10 2024』が来年(2024年)3月に発売される、と公表されました。私はかつて『ウイニングポスト』シリーズの信者で、98DOS版だった初代から7マキシマム2008まで、PKも含めてパソコン版をすべて購入してきました(関連記事)。しかし、『ウイニングポスト7 2010』以降は購入しない作品もあり、『ウイニングポスト…
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