白亜紀の鳥類化石により見直される鳥類の進化

 白亜紀の鳥類化石を報告した研究(Benito et al., 2022)が公表されました。骨口蓋は、現生鳥類の最も古く分岐した2つのクレード(単系統群)であると新顎類(現生鳥類のほぼ全て)と古顎類(ヒクイドリやダチョウやシギダチョウ科など)を判別する特徴です。新顎類は口蓋骨が癒合しておらず、頭蓋が概して動的で、口蓋に関節があるのに対し…
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初期デニソワ人についての研究

 人間進化研究ヨーロッパ協会第12回総会で、種区分未定のホモ属であるデニソワ人(Denisovan)についての研究(Douka et al., 2022)が報告されました。この研究の要約はPDFファイルで読めます(P43)。シベリア南部のアルタイ山脈のデニソワ洞窟(Denisova Cave)は、上部旧石器層における現生人類(Homo …
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『卑弥呼』第98話「和議」

 『ビッグコミックオリジナル』2022年12月20日号掲載分の感想です。前回は、金砂(カナスナ)国の出雲で、本殿から出て吉備津彦(キビツヒコ)率いる軍への投稿を決意した吉備津彦(キビツヒコ)の率いる兵が、事代主(コトシロヌシ)が、自らを慕う民に生きよ、と遺言を伝えたところで終了しました。今回は、出雲において、事代主が本殿から吉備津彦率い…
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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第46回「将軍になった女」

 今回は源実朝殺害事件後の政治的駆け引きが描かれました。実衣は息子の阿野時元を次の鎌倉殿にしようと動きますが、北条義時と通じていた三浦義村に謀られた形となり、謀叛人として自害に追い込まれます。実衣の処分をめぐって、厳罰を主張する義時と政子や北条泰時が対立するのは、このところの流れから予想できましたが、これが義時の最期にどう関わってくるの…
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ドイツの中世ユダヤ人のゲノムデータ

 ドイツの中世ユダヤ人のゲノムデータを報告した研究(Waldman et al., 2022)が公表されました。この研究はオンライン版での先行公開となります。本論文は、14世紀のドイツのエアフルト(Erfurt)の中世ユダヤ人墓地における回復発掘調査で得られた、アシュケナージ系ユダヤ人(AJ)のゲノム規模データを報告します。エアフルト個…
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Emmanuel Todd『我々はどこから来て、今どこにいるのか』上・下

 エマニュエル・トッド(Emmanuel Todd)著、堀茂樹訳で、早川書房から2022年10月に刊行されました。上巻の副題は「アングロサクソンがなぜ覇権を握ったか」、下巻の副題は「民主主義の野蛮な起源」です。原書の刊行は2017年です。電子書籍での購入です。著者の見解については断片的な情報を得ていましたが、本格的に読んだことはないので…
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『ウイニングポスト10』2022年3月発売

 『ウイニングポスト10』が来年(2022年)3月に発売される、公表されました。私はかつて『ウイニングポスト』シリーズの信者で、98DOS版だった初代から7マキシマム2008まで、PKも含めてパソコン版をすべて購入してきました(関連記事)。しかし、『ウイニングポスト7 2010』以降は、購入しない作品もあり、『ウイニングポスト8』も20…
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最大級のウミガメの化石

 最大級のウミガメの化石に関する研究(Castillo-Visa et al., 2022)が公表されました。既知の最大級のウミガメは、白亜紀末期頃には北アメリカ大陸周辺の海域に生息していました。その一例が、古代に絶滅したアーケロン(Archelon)属で、体長は4.6m、体重は3.2tにまで成長していました。これとは対照的に、既知のヨ…
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ハンガリー王国のフニャディ家のDNA解析

 ハンガリー王国のフニャディ(Hunyadi)家のDNA解析結果を報告した研究(Neparáczki et al., 2022)が公表されました。フニャディ家は、14~16世紀のヨーロッパ中央部の歴史において、最も影響力のあった家系の一つです。フニャディ家の威信は、ハンガリー王国の摂政の地位にまで上り詰めた、トルコを撃退したヨハネス・フ…
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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第45回「八幡宮の階段」

 今回は源実朝殺害事件が描かれました。実朝の右大臣拝賀式で太刀持ちが北条義時から源仲章に交代したのは、実朝殺害事件での義時黒幕説の根拠ともされてきましたが、本作では、義時が源仲章殺害に失敗し、源仲章から実朝の命だと言われて交代させられたことになっていました。ここは、大枠では通説に従うものの、捻ってくる本作らしい展開でした。実朝が公暁に殺…
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大相撲九州場所千秋楽

 今場所は一人横綱の照ノ富士関が初日から休場となり、場所前はここ数年すっかり恒例となった混戦を予想していましたが、予想通りの混戦となりました。近年では、もはや番付を考えると荒れることが常態となりましたが、驚きはなく、競技としての側面では楽しめるので、まあこうした混戦も悪くはない、と思います。ただ、大相撲文化の根底にある番付の機能低下が著…
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ブラジルの新たな古代人のゲノムデータ

 ブラジルの新たな古代人のゲノムデータを報告した研究(Santos et al., 2022)が公表されました。考古学およびゲノムの証拠の増加は、ヒトによるアメリカ大陸の複雑な移民過程を示唆してきました。これはとくに南アメリカ大陸について当てはまり、予期せぬ祖先の兆候が、南アメリカ大陸のさまざまな地域への初期移住について困惑させるような…
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Jeremy DeSilva『直立二足歩行の人類史 人間を生き残らせた出来の悪い足』

 ジェレミー・デシルヴァ(Jeremy DeSilva)著、赤根洋子訳で、文藝春秋社より2022年8月に刊行されました。原書の刊行は2021年です。電子書籍での購入です。本書はまず、人類系統で二足歩行が選択された理由を検証します。二足歩行は現生分類群では鳥類でも見られるので(本書は爬虫類と爬虫類に含まれる鳥類の二足歩行も取り上げ、人類の…
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新生代における哺乳類の「進化の減速」

 新生代における哺乳類の「進化の減速」に関する研究(Goswami et al., 2022)が公表されました。日本語の解説記事もあります。最初に地球を歩き回った有胎盤哺乳類は小型で、恐らくハツカネズミやトガリネズミほどの大きさでした。しかし現在判明しているように、哺乳類はヒトの親指ほどのキティブタバナコウモリから海に生きる体長約30m…
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初期上部旧石器より「上部旧石器」的なシャテルペロニアン

 人間進化研究ヨーロッパ協会第12回総会で、シャテルペロニアン(Châtelperronian、シャテルペロン文化)と初期上部旧石器(Initial Upper Paleolithic、以下IUP)を比較した研究(Djakovic et al., 2022)が報告されました。この研究の要約はPDFファイルで読めます(P183)。IUP技…
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大型肉食恐竜の狭い眼窩と咬合力の向上

 大型肉食恐竜(獣脚類)の狭い眼窩と咬合力の向上エピに関する研究(Lautenschlager., 2022)が公表されました。この研究は、中生代(2億5200万~6600万年前頃)の爬虫類の化石標本(410点)の眼窩を比較しました。この化石標本には、恐竜とその近縁種(ワニ類など)が含まれていました。その結果、大部分の爬虫類種、とくに草…
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フランス南部の新石器時代における農耕民と狩猟採集民との相互作用

 フランス南部の新石器時代における農耕民と狩猟採集民との相互作用に関する研究(Arzelier et al., 2022)が公表されました。考古学的研究では、新石器時代の拡大はヨーロッパ西部に到達するとより複雑な転換が起き、在来の狩猟採集民(HG)と侵入してきた農耕民との間の相互作用の対照的な全体像を描く、と示されています。これらの過程…
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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第44回「審判の日」

 今回は源実朝殺害事件の直前までの、主要人物の思惑と駆け引きが描かれました。公暁は乳父の三浦義村に、実朝殺害と北条打倒と自らの鎌倉殿就任の計画を持ちかけ、義村も同意したかのように振舞いますが、すでに北条義時と組んでおり、鎌倉から朝廷の影響力を排除するために、実朝と源仲章を殺害しようと考えているのかな、とも思わせる描写でした。ただ、北条に…
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古代DNAデータから推測される両親の親族関係

 取り上げるのがたいへん遅れてしまいましたが、古代DNAデータから両親の親族関係を推測した研究(Ringbauer et al., 2022)が公表されました。現代人の両親の親族関係は世界各地でかなり異なりますが、その過去についてはほとんど知られていません。本論文は、両親の親族関係が同型接合連続領域の形態でゲノムに痕跡を残すことを活用し…
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岡本隆司『曾国藩 「英雄」と中国史』

 岩波新書(赤版)の一冊として、岩波書店より2022年7月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は曾国藩を矛盾した人物と把握します。同時代において名声を集めた一方で、悪評も高く、実績と実像に比して声威と評判のみ高い、というわけです。曾国藩は湖南省で1811年に生まれました。それ以前の18世紀は、ユーラシア西方が戦争と革命の時代だっ…
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『卑弥呼』第97話「遺言」

 『ビッグコミックオリジナル』2022年12月5日号掲載分の感想です。前回は、日下(ヒノモト)のフトニ王(記紀の第7代孝霊天皇でしょうか)が後継者のクニクル王子(記紀の孝元天皇、つまり大日本根子彦国牽天皇でしょうか)に、筑紫島(ツクシノシマ、九州を指すと思われます)6ヶ国の連合軍には楽勝できる、と伝えたところで終了しました。今回は、宍門…
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黒死病と関連する免疫遺伝子の進化

 黒死病と関連する免疫遺伝子の進化に関する研究(Klunk et al., 2022)が公表されました。感染症は、ヒトの進化を駆動する最も強い選択圧の一つです。これには、有史時代における唯一最大の大量死事象で、一般に「黒死病」と呼ばれる、ペストの第二次パンデミック(世界的大流行)の最初のアウトブレイク(集団発生)が含まれる。黒死病はペス…
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多様だった鳥類の骨格の進化

 鳥類の骨格の進化の多様性に関する研究(Navalón et al., 2022)が公表されました。進化の速度および様式の変動が現生種の表現型の多様性をどのように構築してきたか、その特徴を明らかにすることは、大進化研究の中心的な目標です。しかし、そうした研究は通常、少数の形質に限定されており、充分な情報は得られていません。鳥類は生態学的…
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現生人類の拡散におけるペルシア湾の役割

 取り上げるのがたいへん遅れてしまいましたが、現生人類(Homo sapiens)の拡散におけるペルシア湾(本論文はアラブ側の主張にも配慮してか、アラブ・ペルシア湾と表記していますが、以下ではより一般的なペルシア湾で統一します)の役割に関する研究(Ferreira et al., 2021)が公表されました。アラビア半島は、アフリカから…
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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第43回「資格と死角」

 今回は鎌倉殿の後継者をめぐる駆け引きが描かれました。源実朝には子がおらず、後継者を誰にするかでさまざまな思惑が交錯するなか、公暁が都から鎌倉に帰ってきます。実朝は後継者を朝廷から迎えようと考えており、公暁を後継者と考えている三浦義村は不満を抱き、北条義時も実朝の構想には批判的です。三浦義村がこの件で義時に不満を示しましたが、ここまで感…
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新石器時代移行期の上メソポタミアの人口史

 新石器時代移行期の上メソポタミア(メソポタミア北部)の人口史に関する研究(Altinişık et al., 2022)が公表されました。アジア南西部における新石器時代移行期において、上メソポタミアは象徴主義と技術と食性での顕著な革新を通じて、重要な役割を果たしました。本論文は、ティグリス川流域の先土器新石器時代チャヨニュ(Çayön…
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松木武彦『はじめての考古学』

 ちくまプリマー新書の一冊として、筑摩書房より2020年11月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書のヒトの定義は、チンパンジー属系統と分岐して、常習的な直立二足歩行をするようになってからで、700万年前頃とされます。本書では、考古学の対象は「ヒト」の時代の物質資料(物的証拠)で、日本ではおもに第二次世界大戦前後までとされています…
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ジュラ紀の骨格化石から推測される爬虫類の進化

 爬虫類の進化解明の手がかりとなるジュラ紀の骨格化石を報告した研究(Tałanda et al., 2022)が公表されました。有鱗目(トカゲ類とヘビ類)は爬虫類の分類群の一つで、1万を超す現生種が含まれており、その祖先動物は、有鱗類に最も近縁な現生動物であるムカシトカゲ類(Sphenodon)の祖先から2億4000万年以上前に分岐しま…
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ヒトの身長に関連する遺伝的多様体

 ヒトの身長に関連する遺伝的多様体についての研究(Yengo et al., 2022)が公表されました。成人の身長は遺伝性の形質で、容易に測定できます。以前の研究で、おもにヨーロッパ系の集団において、身長に関連する高頻度の遺伝的多様体(骨格障害に関連する遺伝子を含みます)が数多く同定されました。身長は、観察可能なヒトの形質(表現型)の…
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ヒトの核DNAにおけるミトコンドリアDNA由来の配列

 ヒトの核DNAにおけるミトコンドリアDNA(mtDNA)由来の配列に関する研究(Wei et al., 2022)が公表されました。細胞質内の細胞小器官から細胞核へのDNA移行は内部共生事象の遺産であり、核内mtDNA断片(NUMT)の大半は、ヒトの種分化より前に生じた、太古のものと考えられています。NUMTをmtDNAの多様体と解釈…
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氷期ヨーロッパ西部におけるオーリナシアンとマグダレニアンとの間の遺伝的関連

 人間進化研究ヨーロッパ協会第12回総会で、氷期ヨーロッパ西部におけるオーリナシアン(Aurignacian)とマグダレニアン(Magdalenian)との間の遺伝的関連についての研究(Villalba-Mouco et al., 2022)が報告されました。この研究の要約はPDFファイルで読めます(P183)。以下、年代は較正年代です…
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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第42回「夢のゆくえ」

 今回は南宋への遣使船の建造と挫折が描かれました。これは通俗的には、和田義盛の敗死により政治への意欲をさらに失った源実朝の現実逃避として解釈される傾向が強いように思いますが、本作の実朝は前回で、和田義盛の敗死を目の当たりにして、政務への意欲と覚悟を示していたので、この遣使船についても通俗的な見解とは異なる解釈になりそうだな、と予想してい…
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『卑弥呼』第96話「開戦の時」

 『ビッグコミックオリジナル』2022年11月20日号掲載分の感想です。前回は、船上でイクメがヤノハに、豊秋津島(トヨアキツシマ、本州を指すと思われます)の宍門(アナト)が見えてきた、と告げるところで終了しました。今回は、金砂(カナスナ)国の出雲において、事代主(コトシロヌシ)を慕って本殿に多くの民が集まっているところを、吉備津彦(キビ…
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黒田基樹『家康の正妻 築山殿』

 平凡社新書の一冊として、平凡社より2022年9月に刊行されました。電子書籍での購入です。来年(2023年)の大河ドラマでは徳川家康(松平元康)が主人公で、家康の妻の築山殿(演じるのは有村架純氏)についてはほぼ小説や大河ドラマで得た知識しかなかったので、基本的な情報から得る目的で読みました。築山殿に関する同時代史料は1点だけとのことで、…
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ベルギーのネアンデルタール人のDNA解析

 人間進化研究ヨーロッパ協会第12回総会で、ベルギーのネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)のDNA解析結果を報告した研究(Bossoms et al., 2022)が報告されました。この研究の要約はPDFファイル で読めます(P16)。ゴイエ(Goyet)の第三洞窟(Troisième caverne)は、ベ…
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化石および遺伝的記録から推測されるネアンデルタール人と現生人類の相互作用

 化石および遺伝的記録から推測されるネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)と現生人類(Homo sapiens)の相互作用に関する概説(Stringer, and Crété., 2022)が公表されました。証拠から示唆されるのは、ネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)と現生人類(Ho…
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脊椎動物における音声コミュニケーションの起源

 脊椎動物における音声コミュニケーションの起源に関する研究(Jorgewich-Cohen et al., 2022)が公表されました。音声コミュニケーションは、多くの脊椎動物の行動(子育てや配偶者の誘引を容易にするための行動など)の基盤となっています。以前の研究で、音声コミュニケーションはいくつかの分類群で独立して進化した、と示唆され…
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三国時代の朝鮮半島の甕棺に埋葬された複数個体のゲノムデータ

 三国時代の朝鮮半島の甕棺に埋葬された複数個体のゲノムデータを報告した研究(Lee et al., 2022)が公表されました。この研究はオンライン版での先行公開となります。家族関係は過去の社会の構造の理解に重要ですが、その考古学的復元はほぼ、状況証拠に基づいています。考古遺伝学的情報、とくにゲノム規模データは、古代人の家族関係を正確に…
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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第41回「義盛、お前に罪はない」

 今回は和田義盛の乱が描かれました。和田義盛は北条義時と和睦したつもりでしたが、義盛の息子たちが暴走して戦いになる、という展開です。今回の合戦場面はそれなりの長さで、なかなか力の入ったものだったように思います。和田義盛の乱は、鎌倉での合戦としては本作では最大規模だと思いますので、もう少し長めの描写でもよかったかな、とも思いますが、この後…
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ブリテン島の上部旧石器時代後期の2個体の異なる遺伝的構成

 ブリテン島の上部旧石器時代後期の2個体の異なる遺伝的構成を報告した研究(Charlton et al., 2022)が公表されました。この研究はオンライン版での先行公開となります。この研究はすでに、人間進化研究ヨーロッパ協会第12回総会で概要が報告されていました(関連記事)。上部旧石器時代ヨーロッパの遺伝学的調査は、ヒト集団の移動と複…
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坂野徹『縄文人と弥生人 「日本人の起源」論争』

 中公新書の一冊として、中央公論新社より2022年7月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は「縄文人」と「弥生人」に関する、進展著しい古代DNA研究も含めて人類学と考古学最新の研究の解説ではなく、おもに1990年代までの「日本人起源論」が、同時代の思潮からどのように影響を受けて提示されたのか、検証した学説史です。本書は、これまで…
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初期恐竜の分布を形成した気候帯

 初期恐竜の分布を形成した気候帯に関する研究(Griffin et al., 2022)が報道されました。中生代および新生代の陸上生態系を形成することになる脊椎動物の系統は、三畳紀のパンゲア超大陸各地で出現しました。この超大陸において、汎存性の「災害動物相」は、後期三畳紀(カーニアン期、約2億3500万年前)までに固有性の高い集合に取っ…
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ブリテン島における後期氷期旧石器時代人類の遺伝的構成(追記有)

 人間進化研究ヨーロッパ協会第12回総会で、ブリテン島における後期氷期旧石器時代人類の遺伝的構成に関する研究(Charlton et al., 2022)が報告されました。この研究の要約はPDFファイルで読めます(P24)。以下、年代は暦年代です。近年、多数の研究でユーラシア西部における最初期ヒト集団の一部の遺伝的歴史が調べられ、農耕出…
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初期哺乳類の生活史

 初期哺乳類の生活史に関する研究(Funston et al., 2022)が公表されました。白亜紀末の大量絶滅後、有胎盤哺乳類は急速に多様化して重要な生態的地位を占め、体サイズを増大させましたが、こうした大型化は他の獣類には当てはまりませんでした。この時期に出現した大型草食動物の中では、汎歯目哺乳類が最初期の分類群として知られています…
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フランスとスペイン北部におけるネアンデルタール人と現生人類の共存期間

 フランスとスペイン北部におけるネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)と現生人類(Homo sapiens)の共存期間に関する研究(Djakovic et al., 2022)が公表されました。最近の化石発見により、ネアンデルタール人と現生人類はヨーロッパで5000~6000年間ほど共存していたかもしれない、と…
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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第40回「罠と罠」

 今回は和田義盛の乱へと至る過程が描かれました。朝廷からの負担などを不満に思う御家人は最長老格の和田義盛を頼るようになり、これを北条義時も大江広元も危険視して、鎌倉体制維持のために義盛の粛清を決断するわけですが、義時にとっては、鎌倉体制維持と北条の世の確立は同じというか、同じと思い込もうとしているようにも見えます。義時は、単に権勢欲だけ…
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遺伝学的知見から推測されるネアンデルタール人の社会構成

 遺伝学的知見からネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)の社会構成を推測した研究(Skov et al., 2022)が公表されました。この研究は昨年すでに、その概要が報道されていました(関連記事)。ネアンデルタール人のこれまでのゲノム解析からは、その人口史や現生人類(Homo sapiens)との関係について…
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Rebecca Wragg Sykes『ネアンデルタール』

 レベッカ・ウラグ・サイクス(Rebecca Wragg Sykes)著、野中香方子訳で、筑摩書房より2022年10月に刊行されました。原書の刊行は2020年です。本書は原書刊行時に話題になり、原書は日本語版より安いと予想されたので(原書のKindle版は2022年10月時点で1834円、本書は3960円)原書で読むことも考えましたが、…
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三畳紀の爬虫類の新たな分類

 三畳紀の爬虫類の新たな分類に関する研究(Foffa et al., 2022)が報道されました。翼竜類は動力飛行(羽ばたき飛行)を進化させた最初の脊椎動物で、後期三畳紀に突然出現してから白亜紀末に姿を消すまで、中生代の陸上生態系を構成する主要な動物群でした。しかし、翼竜類の起源と初期進化については、これらの飛行性爬虫類とそれらに最も近…
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60歳まで減速しないメンタルスピード

 メンタルスピード(心的処理の速度)が60歳まで減速しないことを報告した研究(Krause et al., 2022)が公表されました。加齢につれて、環境中の変化(刺激)に反応する時間は長くなるのが一般的です。こうした反応時間は20歳頃から遅くなっていき、加齢につれて徐々に長くなっていく。この研究は、認知課題に対する反応時間を測定するオ…
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