複雑な文化知識の保存に役立つ選択的な社会的学習

 複雑な文化知識の保存に役立つ選択的な社会的学習に関する研究(Thompson et al., 2022)が公表されました。日本語の解説記事もあります。革新的な戦略は次世代に伝えるのが困難ですが、戦略のおかげで、人類は多様な生態系に進出して数世代にわたり成果をあげてきました。しかし、戦略が文化に蓄積する様子を説明するのはこれまで困難でし…
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日本の後期更新世と中期完新世のオオカミのDNA解析

 日本の後期更新世と中期完新世のオオカミのDNA解析結果を報告した研究(Segawa et al., 2022)が公表されました。日本語の解説記事もあります。この研究はオンライン版での先行公開となります。ニホンオオカミ(Canis lupus hodophilax)はハイイロオオカミ(Canis lupus)の絶滅した日本列島固有種で、…
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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第20回「帰ってきた義経」

 今回も源義経の動向を中心に話が進みました。追われる身となった義経は平泉の藤原秀衡を頼りますが、秀衡は間もなく没します。本作の秀衡は出番がほとんどなく、人物像が詳しく描かれたわけではありませんが、大物感があり、したたかなところも見せ、強く印象に残りました。ただ、平清盛もそうだったように、演者頼みの感は否めませんが。まあ、本作の主人公はあ…
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大相撲夏場所千秋楽

 今場所は大混戦となり、優勝争いが読みにくい展開となりました。その要因は、照ノ富士関が本調子ではなく、大関3人が全員不振だったからですが、照ノ富士関の膝の状態はかなり悪そうで、押し相撲への脆さが見られ、もう横綱昇進前後のような圧倒的強さを示すことは難しそうです。相撲関係者も相撲愛好者も、何よりも照ノ富士関自身も、横綱として長く務めること…
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『卑弥呼』第87話「古の邑」

 『ビッグコミックオリジナル』2022年6月5日号掲載分の感想です。前回は、ヤノハが山社(ヤマト)の同盟国である那(ナ)と伊都(イト)と末盧(マツラ)と都萬(トマ)の宮司、つまり那の日の守と伊都の禰宜と末盧および都萬の巫身の前で、金砂国と出雲に援軍を派遣せよ、との天照大御神の神託(当然、ヤノハによる偽の神託ですが)を告げたところで終了し…
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平山優『武田氏滅亡』

 角川選書の一冊として、角川学芸出版より2017年2月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は武田氏滅亡の過程を、おもに武田勝頼の武田氏の家督継承の頃から取り上げますが、勝頼の誕生の背景と、諏方氏を継ぐべき人物として位置づけられていたことにも序章で言及しています。ただ、諏方家臣団の反発を考慮してか、勝頼の諏方氏当主としての実質的な…
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繁殖成功度の低下とヒト遺伝子に働く選択的制約との関連

 繁殖成功度の低下とヒト遺伝子に働く選択的制約との関連についての研究(Gardner et al., 2022)が公表されました。ヒト集団のゲノム規模塩基配列解読により、有害な遺伝的多様体に作用する純化選択の強度には遺伝子間で大きな差異がある、と明らかになっています。最も強い選択的制約を受けている遺伝子はメンデル遺伝病との関連でひじょう…
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デニソワ人と考えられるラオスで発見されたホモ属の歯(追記有)

 ラオスで発見されたホモ属の歯に関する研究(Demeter et al., 2022)が公表されました。前期~後期更新世にかけて、ホモ・エレクトス(Homo erectus)の存在はアジア、とくに現在の中国とインドネシアでよく証明されています。しかし、アジアにおけるほとんどの中期更新世後期のホモ属標本の分類学的帰属は、依然として論争にな…
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シチリア島における中石器時代と新石器時代との間のゲノムと食性の不連続性

 シチリア島における中石器時代と新石器時代との間のゲノムと食性の不連続性に関する研究(Yu et al., 2022)が公表されました。人類史における最も影響力のある変化の一つは、比較的遊動的な狩猟採集から定住農耕への生計慣行の移行でした。ユーラシア西部における新石器化の一次地帯は肥沃な三日月地帯とアナトリア半島東部にまたがっていました…
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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第19回「果たせぬ凱旋」

 今回は源頼朝と源義経の対立が中心に描かれました。本作の頼朝に対して冷酷な印象を抱いている視聴者は多いでしょうが、弟の義経を頼朝が大事に思っていることも確かで、単に冷酷な人物として描かれているわけではありません。頼朝と義経の対立は、周囲の人物の思惑も絡んで、行き違いの連鎖といった感じで、本作らしく創作も交えた話になっていました。ただ、義…
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先住民共同体の持続的なカキ漁業

 先住民共同体の持続的なカキ漁業に関する研究(Reeder-Myers et al., 2022)が公表されました。カキは沿岸生態系の健全性を示す重要な指標で、世界中の地域社会で文化的および経済的に重要な存在となっています。しかし、19世紀に存在していたカキ礁域は、21世紀初頭までに80%も失われてしまいました。現在のカキ漁業の管理戦略…
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ヨーロッパとアジア南西部の初期農耕民の遺伝的起源

 ヨーロッパとアジア南西部の初期農耕民の遺伝的起源に関する研究(Marchi et al., 2022)が公表されました。この研究はオンライン版での先行公開となります。先史時代遺跡の骨格遺骸の遺伝的分析は、「新石器時代革命」として考古学ではよく説明される過程を通じて、新たな人々や物質文化や慣行とともに8600年前頃にヨーロッパへと定住と…
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William von Hippel『われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の…

 ウィリアム・フォン・ヒッペル(William von Hippel)著、濱野大道訳で、ハーパーコリンズ・ノンフィクションより2019年10月に刊行されました。原書の刊行は2018年です。電子書籍での購入です。一部(ではないかもしれませんが)で評判がきわめて悪そうな進化心理学について、まとまった知見を得る目的で読みました。本書はまず、ヒ…
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藤本明洋「全ゲノムシークエンスによる人類遺伝学 ヒトゲノムの変異と多様性」

 井原泰雄、梅﨑昌裕、米田穣編『人間の本質にせまる科学 自然人類学の挑戦』所収の論文です。本論文は、近年発展の著しい塩基配列決定(シークエンス)の技術的側面に触れつつ、疾患の危険性や表現型の個人差に関わるヒトゲノムの変異や多型の全体像を解説しています。ゲノムの変異や多型は塩基配列の違いで、さまざまな種類があります。一塩基多様体(Sing…
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再来年(2024年)の大河ドラマは紫式部を主人公とする『光る君へ』

 再来年(2024年)の大河ドラマは紫式部を主人公とする『光る君へ』に決定した、と報道されました。脚本は、大河ドラマでは2回目(前回は2006年放送の『功名が辻』)となる大石静氏、主演は吉高由里子氏です。来年の大河ドラマの主人公が徳川家康で、大河ドラマで頻繁に取り上げられる戦国時代(関連記事)でもとくに有名な人物(織田信長や豊臣秀吉や今…
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ウクライナのヴァーテバ洞窟のトリピリャ文化個体群のゲノムデータ

 ウクライナのヴァーテバ洞窟(Verteba Cave)遺跡(VC)のトリピリャ(Trypillia)文化期の個体群のゲノムデータを報告した研究(Gelabert et al., 2022)が公表されました。ヨーロッパの新石器化は、劇的な技術的および文化的変化をもたらし、新たな生計慣行が含まれていました。この新石器化を説明するモデルには…
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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第18回「壇ノ浦で舞った男」

 今回は一気に平家の滅亡まで話が進みました。源義経と梶原景時の関係が、単なる対立や景時の義経に対する警戒・敵視ではなく、景時が誰よりも義経の軍才を理解しているのは、これまでの源平もの大河ドラマではなかった設定なのではないか、と思います。まあ、1966年放送の『源義経』と1972年放送の『新・平家物語』は視聴していないので、断定はできませ…
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暁新世において脳より先に筋肉が増えた有胎盤類

 暁新世において有胎盤類で脳より先に筋肉が増えたことを報告する研究(Bertrand et al., 2022)が公表されました。日本語の解説記事もあります。哺乳類は脊椎動物の中で体の大きさに占める脳の割合が最も大きいものの、その進化過程は詳細には解明されていません。この研究は、アメリカ合衆国のニューメキシコ州サン・ファン盆地とコロラド…
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タイ南部の狩猟採集民マニ人の人口史

 タイ南部の狩猟採集民マニ人(Maniq)の人口史に関する研究(Göllner et al., 2022)が公表されました。ケンシウ人(Kensiu)としても知られるマニ人(Maniq)は、タイ南部の樹木の残る丘に住む、約250人の狩猟採集民です。マニ人は文化的に、アジア南東部本土(MSEA)の「セマン人(Semang)」集団の一つに分…
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客野宮治『蘇我氏の研究』

 文芸社より2015年4月に刊行されました。電子書籍での購入です。著者は日本古代史の専門家ではなく医師とのことで、その点は不安でしたが、読み放題だったので、読んでみました。本書の主題は今でも議論のある蘇我氏の出自の解明で、諱に着目しての検証は興味深いと思います。まず本書は、7世紀までの天皇(という称号は7世紀以降でしょうが、皇后などと共…
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近世ポルトガルのアフリカ出身男性個体の学際的研究

 近世ポルトガルのアフリカ出身男性個体の学際的調査結果を報告した研究(Peyroteo-Stjerna et al., 2022)が公表されました。1930年10月1日、考古学者はポルトガルのテージョ(Tagus)川流域のカベッソ・ダ・アモレイラ(Cabeço da Amoreira)の貝塚で、注目すべき1基の墓を特定しました。ポルトガ…
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魚の計算能力

 魚の計算能力に関する研究(Schluessel et al., 2022)が公表されました。この研究は、ゼブラシクリッド(Pseudotropheus zebra)8匹とオレンジスポットタンスイエイ(Potamotrygon motoro)8匹を使って、青色をプラス1の記号として、黄色をマイナス1の記号として認識するように訓練できるか…
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『卑弥呼』第86話「偽りのお告げ」

 『ビッグコミックオリジナル』2022年5月20日号掲載分の感想です。前回は、金砂(カナスナ)国と出雲の危機にどう対処するのか、イクメに尋ねられたヤノハが、答えは決まっている、と力強く言うところで終了しました。今回は、山社国(ヤマトノクニ)の千穂(現在の高千穂でしょうか)で、まだ洞窟に閉じ込められているヤノハが、わずかな大きさの穴を通じ…
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ノルマンディーの新石器時代墓地の被葬者の遺伝的分析

 ノルマンディーの新石器時代墓地の被葬者の遺伝的分析結果を報告した研究(Rivollat et al., 2022)が公表されました。ヒト集団に関する古代DNA研究は、社会組織、とくに生物学的関連性に関する習慣に光を当てることができます。記念碑と単一墓、集合埋葬と個体埋葬などさまざまな埋葬状況、したがって、社会組織の対照的形態にも関わら…
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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第17回「助命と宿命」

 今回は木曽義高の最期が描かれました。北条義時は源頼朝から義高を討ち取るよう命じられ、重大な決断を迫られます。これも、上総広常の粛清とともに、当初は頼りなかった義時が大政治家へと成長していく過程での難関という位置づけなのでしょう。ただ、義時はけっきょく義高を殺す決断ができず、義高を助けようとします。義時の成長があまりにも急だと不自然にな…
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古人類学の記事のまとめ(46)2022年1月~2022年4月

 2022年1月~2022年4月のこのブログの古人類学関連の記事を以下に整理しておきます。なお、過去のまとめについては、2022年1月~2022年4月の古人類学関連の記事の後に一括して記載します。私以外の人には役立たないまとめでしょうが、当ブログは不特定多数の読者がいるという前提のもとに執筆しているとはいえ、基本的には備忘録的なものです…
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本村凌二『剣闘士 血と汗のローマ社会史』

 中公文庫の一冊として、中央公論新社より2016年9月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書はおもに帝政期の剣闘士競技に焦点を当てたローマ社会史です。本書の構成でまず驚かされるのが、冒頭で剣闘士ミヌキウスの手記を長く紹介していることです。架空の剣闘士(だと思います)ミヌキウスの手記を「訳す」という体裁は、根拠となる史料が後に明かさ…
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ホモ属の進化および拡散と気候の関係

 ホモ属の進化および拡散と気候の関係についての研究(Timmermann et al., 2022)が公表されました。過去200万年間の気候変動は、ホモ属の進化においてきわめて重要な役割を果たした、と長い間信じられてきました。しかし、人類学的に関心のある地域からの代表的な古気候データセットの数が限られていることを考えると、この関連性を定…
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フランス大統領選決選投票

 今回のフランス大統領選も決選投票となり、今月(2022年4月10日)の第1回投票(投票率73.69%)の上位2人(9785578票で得票率27.80%の現職のマクロン候補と8136369票で得票率23.10%のルペン候補)の対決となりました(関連記事)。これは前回(2017年)の決選投票と同じ対決となります。現職のマクロン候補の優勢が…
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哺乳類では体細胞変異率が寿命に応じて変化する

 哺乳類における寿命に応じた体細胞変異率を報告した研究(Cagan et al., 2022)が公表されました。哺乳類は、一生の間ずっと変異を獲得します。この過程は癌を生じさせることが知られており、老化に寄与している、と提案されています。しかし、正常組織における体細胞変異率や体細胞変異のパターンは、ヒト以外ではほとんど知られていません。…
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遺伝学と考古学の統合から推測される初期現生人類のアフリカからの拡散と分岐

 遺伝学と考古学の統合から初期現生人類(Homo sapiens)のアフリカからの拡散と分岐を推測した研究(Vallini et al., 2022)が公表されました。本論文はすでに昨年(2021年)5月、査読前に公開されており、大きな変更はないようですが、図が多少変更されていますし、何よりもひじょうに注目される研究で、本文にも多少の変…
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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第16回「伝説の幕開け」

 今回は源義経の「伝説の幕開け」となる、木曽義仲との戦いと一ノ谷の戦いが描かれました。義経が武士の慣習を無視して坂東武士が困惑するところや、前回、梶原景時が上総広常を斬ったことにより、和田義盛に嫌悪されていることや、義経と梶原景時との評定での対立など、単に義経の「伝説の幕開け」だけではなく、今後の布石も描かれており、この点は上手く構成さ…
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フランスの鉄器時代人類集団の遺伝的構造

 フランスの鉄器時代人類集団の遺伝的構造に関する研究(Fischer et al., 2022)が公表されました。フランスの鉄器時代はフランス史において重要な位置を占めています。それは、ガリアの共同体が現代フランス人集団の直接的祖先として一般大衆には日頃から提示されているためです。この大きな関心は、物質文化と葬儀慣行を通じて鉄器時代の共…
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村井章介『古琉球 海洋アジアの輝ける王国』

 角川選書の一冊として、角川学芸出版より2019年3月に刊行されました。電子書籍での購入です。「古琉球」とは伊波普猷の造語で、1609年(以下、西暦は厳密な換算ではなく、1年単位での換算です)に薩摩藩に征服される以前の琉球を指します。古琉球の時代には、琉球は日本の国家領域外にありました。本書は琉球語を採用して、前近代の「日本」を「ヤマト…
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霊長類の大脳における抑制性ニューロンの発生と進化

 霊長類の大脳における抑制性ニューロンの発生と進化に関する研究(Schmitz et al., 2022)が公表されました。神経解剖学では古くから、霊長類での脳の拡大には、抑制性ニューロン(IN)の形態的多様性の増大が含まれる、と考えられてきました。最近の研究では、霊長類特異的なニューロン群が分子レベルで明らかになっていますが、脳で進化…
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『卑弥呼』第85話「使者」

 『ビッグコミックオリジナル』2022年5月5日号掲載分の感想です。前回は、ヤノハが閉じ込められている山社国(ヤマトノクニ)の千穂(現在の高千穂でしょうか)の洞窟の前の巨岩をオオヒコとヌカデたちが取り除き、その呼びかけに気づいたヤノハが、自分はまだ日見子(ヒミコ)のようだ、と呟くところで終了しました。今回は、ヌカデが小さな穴から洞窟内の…
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戦国時代中期の楚の墓に葬られた貴族の出身地

 戦国時代中期の楚の墓に葬られた貴族の出身地に関する研究(Xu et al., 2022)が公表されました。秦が6ヶ国を征服して統一を達成し、中国史において最初の帝国を樹立する前の2世紀は、戦国時代(紀元前475~紀元前221年)として知られています。学者たちは、戦国時代における頻繁で大規模な戦争が、南北「中国」全域のさまざまな人口集団…
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外来だったイベリア半島北部のシャテルペロニアン

 イベリア半島北部のシャテルペロニアン(Châtelperronian)遺跡を報告した研究(Rios-Garaizar et al., 2022)が公表されました。ネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)集団の消滅(関連記事)は、複雑で進行中の議論のままであり、内在的原因や気候変化やヨーロッパ東部における現生人類…
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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第15回「足固めの儀式」

 今回は上総広常の粛清による源頼朝の鎌倉掌握が描かれました。大江広元が初対面から上総広常を危険視していることや、頼朝が内心上総広常を疎ましくも思っていたことは示唆されていたので、義時と上総広常との間の信頼関係を利用して坂東武者の中で大物の上総広常を粛清することにより、坂東武者に対する頼朝の統制を確立するのは、いかにも大政治家と策士といっ…
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身長から推測されるヨーロッパ初期農耕民の健康悪化

 身長からヨーロッパ初期農耕民の健康悪化を推測した研究(Marciniak et al., 2022)が公表されました。肥沃な三日月地帯で12000年前頃に始まった農耕革命と、地球上の生息地の大半におけるその後の拡大もしくは独立した農耕開始は、ヒトの生計と社会体系と健康に顕著な変化を促進しました。一見すると逆説的ですが、農耕への移行は、…
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筒井清忠編『大正史講義』

 ちくま新書の一冊として、筑摩書房より2021年7月に刊行されました。電子書籍での購入です。 ●筒井清忠「はじめに」  まず、大正時代は大衆の登場が始まった時代で、大衆が現れたのは明治末期の日比谷焼打ち事件と指摘されています。この大衆運動において、地方新聞社もしくはその記者が関わり、状況を報じて運動の気勢を高めただけでは…
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Windows 11へのアップグレードとハードディスクの増設

 2017年4月に4年10ヶ月ほど使っていたハードディスクが故障し(関連記事)、新たに2TBのハードディスクを購入しましたが、それからほぼ5年が経過し、そろそろ故障しても不思議ではないかな、と考えて6 TBのハードディスクに交換しました。また、最近chromeが不調だったこともあり、不具合が解消されるかな、と期待したこともあり、OSをW…
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ウェブリブログからSeesaaブログへ移転(追記有)

 ウェブリブログが来年(2023年)1月末でサービス終了になることから(関連記事)、自ブログ内記事へのリンクのURLを変換して移行するツールの提供後の移行を考えていましたが(関連記事)、今日(2022年4月14日)から提供が始まったので、早速移行しました。旧ブログからは自動転送されることになるので、もはや旧ブログの閲覧もできず、寂しい限…
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シマハイイロギツネとホモ・フロレシエンシスの小型化

 取り上げるのがたいへん遅れてしまいましたが、シマハイイロギツネ(Urocyon littoralis)とホモ・フロレシエンシス(Homo floresiensis)の小型化に関する研究(Young., 2020)が報道されました。ホモ・フロレシエンシスはインドネシア領フローレス島で発見された小型人類で、その特異な形態から、人類進化史に…
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フランス大統領選結果

 フランス政治には詳しくありませんし、普段熱心に情報を収集しているわけでもありませんが、当ブログでは開設以降のフランス大統領選全てに言及してきたので、今回も取り上げます。フランス大統領選は1回目で過半数の票を獲得する候補がいればそれで決まりなのですが、最近ではずっと1回目の投票での上位2候補による決選投票になっており、今回も、予想通り過…
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『カムカムエヴリバディ』完結

 放送開始前から本作の脚本への個人的期待値が高く、安子編の終了時(関連記事)とひなた編半ばまでの時(関連記事)に感想を述べましたが、完結したので、改めて全体的な感想を述べます。以前の記事でも述べたように、私は本作を岡山編(安子編)と大阪編(るい編)と京都編(ひなた編)に区分していましたが、完結した今となっては、京都編を1980年代(京都…
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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第14回「都の義仲」

 今回は序盤で一気に源義仲の上洛まで話が進みました。義仲の上洛により平家は都落ちとなったものの、義仲は、都の政治作法に不慣れだったり、配下の兵を制御できず都の治安が悪化したり、後白河法皇に強要されて平家討伐に赴き苦戦したりしたことなどから、都人に嘲られ、朝廷要人と対立するようになります。前回、義仲は器の大きさを見せていましたが、やはり都…
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新疆の青銅器時代以降の人口史

 現在の中華人民共和国新疆ウイグル自治区(以下、新疆)の青銅器時代以降の人口史に関する研究(Kumar et al., 2022)が公表されました。日本語の解説記事もあります。中国北西部に位置する新疆は、ユーラシア東西の人々の間の物質文化と農業と技術の交換において中心的な役割を果たしてきました(関連記事)。新疆地域は、北方はアルタイ山脈…
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山本紀夫『高地文明 「もう一つの四大文明」の発見』

 中公新書の一冊として、中央公論新社より2021年6月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は、農耕開始からその発展の時代までを対象して、四つの熱帯高地「文明」、つまりメキシコとアンデスとヒマラヤ・チベットとエチオピアを取り上げます。本書はまず、「四大文明」という概念と、「文明」が大河のほとりで生まれた、という見解に疑問を呈します…
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『ウイニングポスト9 2022』体験版

 『ウイニングポスト9 2022』が今月(2022年4月)発売されることは当ブログで以前取り上げましたが(関連記事)、間もなく(4月14日)発売となります。その記事でも述べたように、私は長年の『ウイニングポスト』シリーズ信者で、初代からPC版をずっと購入し続けていましたが、『ウイニングポスト7 2010』以降は、購入しない作品もあり、『…
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